2020 Fiscal Year Research-status Report
The prevention of childhood obesity focused on the predictor of future obesity and screen media use
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19K19440
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Research Institution | Shokei Gakuin College |
Principal Investigator |
峰 友紗 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 講師 (90587651)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 幼児期の肥満 / スクリーンメディア / 身体活動量 / 幼児期の体格変化 / 肥満予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児期の肥満は就学期に始まり、将来の肥満や循環器疾患のリスクを高める。そのため、小児の肥満対策は幼児期からの予防に移行しつつある。幼児の肥満予防は、肥満時だけでなく、将来の肥満を予測する体格変化を認める児への介入が効果的とされるが、介入実践やその効果に関する研究は国内外でほとんど見られない。また、近年スマートフォンなどのスクリーンメディアに接する乳幼児が増え、子どもの身体活動量減少等の健康影響が危惧されている。本研究では、幼児期の肥満予防を検討するため、肥満を示唆する幼児期の体格変化を観察し、さらに生活習慣およびスクリーンメディアの使用による身体活動量を測定することで、幼児期からの効果的な肥満予防を検討することを目的とする。 2年目の2020年度は、当初予定していた宮城県A町のこども園および幼稚園でのアンケートおよび身体活動量に関する実態調査を実施できなかった。そのため、身体計測データ作成を引き続き行うと同時に、宮城県における幼児期の肥満傾向児の割合の推移を学校保健統計を用い、これまでの推移や変化に関する分析を行った。宮城県は、全国でも肥満傾向児の割合が高く、また東日本大震災の影響についても考慮する必要もあり、その傾向を把握した上で、実態調査に入ることは意義があると考えた。分析結果については明確な結果は得られていないため、更なる詳細な分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は、新型コロナ感染症の影響により、保育所における実態調査が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度に未実施となっている生活習慣・環境要因およびスクリーンメディア使用に関する質問票調査の実施および2020年度実施予定である5歳児を対象とした身体活動量調査の実施に向け準備を進める。質問票調査および身体活動量測定の実施方法については、対象園と、実施方法や実施時期の検討を行い進める。同時に、宮城県の肥満傾向児の推移に関する分析を発表予定としている。
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Causes of Carryover |
フィールドにおける調査が出来なかったため。2021年度は、身体活動量測定調査を実施するにあたり、身体活動量計の購入および発表に関わる費用として使用する予定である。
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