2022 Fiscal Year Research-status Report
日本人女性における睡眠時無呼吸と認知・身体機能、脳動脈硬化および脳萎縮の関連
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19K19457
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
鳥居 さゆ希 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (30773973)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 睡眠時無呼吸 / 脳動脈硬化 / 脳萎縮 / 認知機能 / 身体機能 / 日本人女性 / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず初年度に、本研究実施に関して滋賀医科大学倫理委員会の承認を得た。今年度2022年度も追加で9月まで、各種潜在性動脈硬化指標、無症候性脳血管障害、脳容積、認知機能に関するコホート研究SESSA Women研究の本調査に加えて、対象者女性のうち同意を得た者に対して、フクダ電子株式会社製 デジタルホルタ記録器 デジタルウォーク FM-800を用いて、睡眠時の血中酸素濃度飽和度(SpO2)の測定検査を行った。同時に、エプワース眠気尺度(Epworth Sleepiness Scale; ESS)にて眠気の有無に関する問診を行った。2日間の調査の第1日目に専門知識を有する臨床検査技師1名によりデジタルホルタ記録器 デジタルウォーク FM-800を装着し測定を開始、第2日目の朝に事務補佐員1名により同装置を取り外し、測定を終了した。調査の後日、同臨床検査技師が専用解析ソフトSCM510J(フクダ電子株式会社)を用いてSpO2および関連データを抽出・保存した。その後、本申請研究代表者が同ソフトを用いて酸素飽和度低下指数・無呼吸低呼吸指数を含む各指標の測定結果を分析し、対象者に結果を返却した。2022(令和4)年度は、9月までで本調査対象者のうち約50名に調査を行い、2022年度までで累計610名に調査を行うことができた。 2.統合データベースの構築の準備 事務補佐員により、調査毎の測定結果をコホート研究SESSA Women研究の本調査のデータベースに入力し保存した。さらにデータクリーニングの準備として、入力データの抽出を行った。(全体的に当初の計画よりも後ろにずれこんだが、今後はデータクリーニングを行い、作成した睡眠時無呼吸関連データベースと本コホート研究SESSA Women研究データベースとを突合して統合データベースを構築し、解析を行う予定である。)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度にCOVID-19感染拡大に伴い一時人を対象とする研究をすべて中止するという方針になり、2020年4月から9月まで調査を中止せざるを得なかったため、その後の年度ごとのすべての計画・予定に、当初の計画よりもあとの時期へずれが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
各種潜在性動脈硬化指標、無症候性脳血管障害、脳容積、認知機能に関するコホート研究SESSA Women研究の本調査は昨年度で終了予定であったが、今年度も本調査の対象者に再度参加協力を依頼し本研究の調査を追加で少しだけ実施することができた。今年度も新型コロナウィルス感染拡大の影響が完全には収まらない中ではあったが、感染対策を施したもとで問題なく調査を行うことができた。本申請研究費により睡眠時の血中酸素濃度飽和度(SpO2)測定による睡眠時無呼吸検査の調査を行い、年度末までに得られたデータの抽出を行い、データクリーニングの準備ができた。次年度にはデータクリーニングを行い、作成した睡眠時無呼吸関連データベースと本コホート研究SESSA Women研究データベースとを突合し統合データベースを構築し、日本人女性における各種潜在性動脈硬化指標、無症候性脳血管障害、脳容積、認知機能と睡眠時無呼吸との関係についての横断的解析を行い、成果を発表する予定である。
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Causes of Carryover |
<次年度使用が生じた理由> COVID-19感染拡大に伴い一時人を対象とする研究をすべて中止するという方針になり、一昨年度の2020年4月から9月まで調査を中止せざるを得ず、予定よりも調査完了人数が減り調査に要する消耗品の使用数も減ったこと等により当初の予定よりも使用額が少額となり、研究実施計画もうしろの時期にずれた。そのずれの影響が昨年度のみならず、今年度にも残存したため。 <使用計画> 引き続き、データベース構築に際し事務補佐員によるデータ入力業務などにかかる人件費や、データ解析のために必要となるパソコンや解析ソフトの購入、また国内外の学術集会での情報収集や研究成果発表を行う際の参加費や旅費などにも使用する計画とする。
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Research Products
(2 results)