2019 Fiscal Year Research-status Report
Effectiveness of the now package of emergency obstetric care on reduction of maternal and newborn deaths in low- and middle-income courtiers
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19K19469
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
堀内 清華 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (00807646)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 緊急産科ケア / 低所得国 / 医療従事者トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
産科記録に基づいて、緊急産科ケアの評価とデータ収集に用いるためのチェックリストの作成を行った。チェックリストは、産後出血、妊娠高血圧症候群、感染症、遷延分娩でそれぞれ、WHOが出版しているガイドラインに沿って作成を行った。チェックリストは、評価者である産婦人科医数人が2回、同じ症例を評価することで、信頼性と妥当性の評価を行った。信頼性と妥当性が高くなるようチェックリストを改変し、完成させた。チェックリストの信頼性と妥当性に関する論文は、妊娠高血圧と産後出血に関してそれぞれ評価結果を論文執筆し、投稿準備を進めている。 産科ケアパッケージも完成し、対象であった10県の県病院・郡病院の産科ケアに関わる保健職員に対し、現在までにトレーニングパッケージの導入を終えている。また、以前のプロジェクトで集められていたデータを用い、施設分娩を促す要因を分析し、その結果をトレーニングパッケージに取り入れた。解析結果は論文にして投稿した。産科ケアパッケージの開発過程に関しても、現在論文化を行っている。 対象の病院を出産で受診する妊婦に対して同意を得て、研究にリクルートし、情報登録を行った。各県病院からのデータは、中央病院で回収し入力、管理を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ラオス政府の都合により、平成30年に実施予定だった緊急産科ケアトレーニングが平成31年に延期になったこと、また、一回参加した県病院が都合により参加できなくなったことで、ランダム化を保つことが難しくなったため、研究デザインを再考し、観察研究に変更した上で、当初より長めの観察期間をとることとした。そのための倫理審査の再提出などに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在まだ観察期間中であるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、施設分娩を希望する妊婦が減少している。また、職員の働き方も変則的になっており、継続は難しいと考えられる。現在までに591名の妊婦のデータが集まっており、解析が可能な、職員の提供するサービスの質、および、妊娠高血圧のアウトカムに関しては、解析を進める。
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Causes of Carryover |
執筆した論文について、英文校閲を行ったが、論文投稿が次年度に持ち越されたため、投稿費用として用いる予定である。
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