2021 Fiscal Year Research-status Report
看護学生のがん患者に対するイメージを拡げる包括的教育プログラムの開発
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19K19520
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
廣川 恵子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (50446069)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
講義、実習における包括的教育プログラム案およびイメージ尺度のアイテムプールを作成するために、がん看護学ならびにがん看護学実習を履修した学生を対象に、インタビューを実施した。11名の協力を得て、がん患者のイメージとイメージの形成に影響した出来事を語ってもらった。それぞれ録音した面接内容から逐語録を作成し、がん患者のイメージとイメージの形成に影響した出来事を質的帰納的に分析を行っている。 看護学生のがん患者に対するイメージ尺度の尺度様式を検討した。さらに、外的基準として、15項目の形容詞対を用いたがんイメージ尺度の採用を検討した。否定的イメージとの関連が明らかにされているケア不安を外的基準として採用するか検討中である。 がん看護に必要な技術のひとつとして、コミュニケーション能力を高める演習を計画した。 がん看護の専門的知識を高めるために、動画を活用した授業を行った。学生から「動画の視聴を通して、転移について詳しく理解することができた」、「浸潤と転移について、映像をみたことで改めて理解することができた」といった反応を得ることができ、動画の活用によって理解を深めることができた。 包括的教育プログラムの目標および評価方法を決定するために、がん看護学の思考能力を促進する認知(がん看護の専門的知識)、運動(がん看護に必要な技術)、情緒(がん患者に対するイメージ)の3つの視点で到達目標を検討し、案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本来、2020年4月~8月にかけて、教育プログラムの洗練化を行っている予定であった。しかし、COVID-19による臨地実習の計画変更など余儀なくされたため、教育プログラムの洗練化が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
変更した授業計画、臨地実習において、包括的教育プログラムに活用できる内容の評価を行い、教育プログラム案に採用する。 2021年6月に実施したコミュニケーション能力を高める演習の評価を行って、教育プログラムに反映する。 研究計画を見直し、倫理委員会に研究実施計画の変更を届け出た。2022年8月中に看護学生のがん患者に対するイメージ尺度案を作成し、評価を行う。
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Causes of Carryover |
学会での情報収集ならびにDIPEx-Japan教育ワークショップへの参加が、COVID-19の影響でできなかったため、次年度への繰越が生じた。 質問紙調査に係る封筒など消耗品および郵送費、学会ならびに教育ワークショップへの参加に係る旅費、データ収集に係る謝金の支出を計画している。
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