2019 Fiscal Year Research-status Report
自由記述解答の分析を通した看護師のワーク・ファミリー・コンフリクトの比較
Project/Area Number |
19K19543
|
Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
鈴木 康宏 千葉科学大学, 看護学部, 講師 (60737170)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 看護師 / 仕事と家庭の両立 / ワーク・ファミリー・コンフリクト / work family conflict |
Outline of Annual Research Achievements |
看護師の勤務形態や労働環境については、以前から離職の問題や潜在看護師の問題についても議論がなされているが、すぐに解決することは難しい問題である。働き方改革が重要視される現在、交代勤務を行うものが多い看護師という職業においてもその実情の把握は重要といえる。家庭と仕事との両立により生じる役割間葛藤はワーク・ファミリー・コンフリクト(Work Family Conflict:以下WFC)として欧米で提唱され、研究されてきた。 そのため、仕事生活と家庭生活の両立において、看護師の支えとなることがどのようなことであるか、また、看護師の妨げとなることがどのようなことであるか明かとすることを目的に本研究を計画した。 WFCについては「仕事から家庭への葛藤」・「家庭から仕事への葛藤」の2方向と、「時間」・「ストレス」・「行動」の3形態より構成される6次元モデルの下位尺度をもつWork Family Conflict Scale(以下、WFCS)が作成されており、WFCS日本語版も開発されている。そのため、調査研究を行うにあたり、WFCS日本語版を用いて役割間葛藤を測定し、調査用紙でえた自由記述解答をテキストマイニングとあわせて分析し、看護師の支えとなっていることと妨げとなっていることを明らかにすることがねらいである。2019年度はテキストマイニングを行うための研究インフラの整備や、テキストマイニングの研究手法の習得、研究や分析に関する情報収集に努めた。また、病院に勤務する看護師を対象とした調査を計画するにあたり、必要な物品購入や調査用紙作成の準備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査用紙の作成および倫理審査の準備をはじめているが学内業務の影響で予定より遅れが生じている。現在、新型コロナウイルスの影響もあり、当初想定していた看護師の労働状況と異なる可能性があるため、社会情勢をみて方法などについては検討していく必要がある。
|
Strategy for Future Research Activity |
社会情勢をみて、8月を目途に研究の方針を決定する。10月までに倫理審査を受けて年内、遅くとも1月までに調査用紙が配布できるように研究を進めていく。
|
Causes of Carryover |
研究の進捗によって2019年度に調査を行うことを計画していたが、実施できなかったため翌年以降に使用することとなったため。
|