2019 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of factors related to Muscled body recognition and glycemic control in male adluts with type 2 diabetes
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19K19558
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
浅田 優也 金沢大学, 保健学系, 助教 (40795671)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 体認識 / 男性 / 血糖値 / 神経障害 / 握力 / 体組成 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、具体的な研究改革の立案が終了した段階である。研究計画の立案を進める中で新たに重要な要素を追加すべきことを見出したので、その点を中心に計画の概要を報告する。 本研究の研究形計画を具体的に立案していく過程で、着眼すべき身体的背景要因として、筋量や握力を挙げていたが、それ以外にも神経障害に着眼する必要性を見出した。その理由は、神経障害の発症が運動時の身体の動きや位置を感じとる上で重要な役割を果たしている深部感覚といわれる機能の低下に影響する可能性があることが、先行研究を調べていく中で分かったためである。実際に神経障害の発症は筋力の低下や関節可動域の減少にも関係することが示されている先行文献もあり、運動の実施や体の感覚を考える上で神経障害という要因は重要であると考え神経障害を調査項目に追加した。 研究の流れとしては、男性2型糖尿病患者を対象に、体組成、握力、神経障害、体認識、活動量、血糖値、年齢などの基礎情報について調査を行い、下記の手順で分析を行っていく。 第1段階で行う分析にて、“体認識”と“体組成”、“握力”、“神経障害”の各要因を2軸で交差させ、4群化を行う。どのような値から交差させるかは、各要因の平均値・中央値・最頻値をもとに算出する。4群化後、二元配置分散分析を行い、HbA1cに有意な差の出る分け方となる値を探り、4群化を行う基準となるカットオフ値を見出す。そして、第2段階で行う分析として、第1段階にて見出したカットオフ値を基に分類した4群において、その他の背景因子(年齢、糖尿病合併症の有無・程度、糖尿病以外に罹患している疾患、薬物療法の内容、運動歴、同居家族の有無、その他の療法の順守度)に差異があるかを、χ二乗検定および一元配置分散分析を用いて分析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画では、初年度で倫理審査を通し、最低1施設での調査を開始する予定であったが、現在計画書を作成し、倫理審査を受けている段階であるため上記の進捗状況であると判断した。 遅れた理由としては、学内教育における準備と実施に予定より時間を要してしまったこと、他の論文執筆にも予定より時間を要してしまったためである。また、本研究の計画立案において、調査項目の精選、分析方法の決定などに時間を要してしまった。研究計画はまとまっており、倫理審査についても簡易な修正、追記を行うことで迅速に行ってもらえる段階である。また、調査、測定に必要な物品についてもおおむね準備はできている状態であり、倫理審査委員会からの承認が得られ、外部調査が行える情勢になり次第、調査を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
遅くとも、6月中旬までには倫理審査委員会の承認を得られるようにしていく予定である。その間に最初に調査協力を依頼する施設の選定、まだ購入できていない物品の準備を進めていき、倫理審査が通り、外部調査を行える情勢になり次第すぐに調査を始めていく予定である。次年度で少なくとも1施設、可能であれば3施設での調査を行いデータを集めていきたいと考えている。一定数のデータが集まり次第、分析も同時進行で進めていく予定である。現在、執筆中の論文もあるため本格的に調査が始まるまでに可能な限り執筆を終えるように進めていくことが課題である。
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Causes of Carryover |
当初の計画にはなかった、神経障害を測定するための機器である神経伝導検査装置DPNチェック HDN-1000を購入することとなったため、研究経費の使用計画に変更が生じた。上記金額を翌年度分として請求することにした理由としては、HDN-100用の測定パッドに費用が必要であり、翌年度分の研究費と合わせて使用することとしたためである。繰り越した分は、この測定パッドの購入費にあてたいと考えている。
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