2022 Fiscal Year Research-status Report
前立腺がん術後患者の自己管理スキルを高める支援プログラムの開発と有用性の検討
Project/Area Number |
19K19585
|
Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
天野 功士 同志社女子大学, 看護学部, 助教 (40756194)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 前立腺がん / 前立腺全摘除術 / 下部尿路症状 / 自己管理 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、前立腺がん術後患者用自己管理アセスメントツールを活用した「前立腺がん術後患者の自己管理スキルを高める支援プログラム」の開発と、その有用性を検討することを目的としている。 2022年度は、「前立腺がん術後患者用自己管理スキルアセスメントツール」の開発を行った。内容妥当性・表面妥当性が確認された49項目からなる「前立腺がん術後患者用自己管理スキルアセスメントツール」(試案)を用いて、前立腺がん術後患者を対象に質問紙調査を実施した。当初の予定通りの246名(回収率90.9%)より回答が得られた。分析の結果、「前立腺がん術後患者用自己管理スキルアセスメントツール」は、【排尿状態のモニタリング】、【LUTSによる生活の支障への対処】、【医療者との協同】、【LUTSの改善に向けた訓練の継続】、【LUTSとの共生】の5因子18項目から構成され、前立腺全摘除術後がん患者のLUTSに対する自己管理を高次因子とする二次因子構造モデルが得られた。尺度全体のCronbach’s α係数は0.871であった。 今後は、作成されたアセスメントツールを用いて、前立腺がん術後患者の自己管理支援プログラムを検討していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前立腺がん術後患者の質問紙調査において、新型コロナウイルス感染拡大による施設の研究受け入れが困難となり、対象者の確保に時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、作成したアセスメントツールを用いて、前立腺がん術後患者の自己管理支援プログラムを開発していく必要がある。質問紙調査における研究対象施設に協力を依頼し、前立腺がん術後患者のケアにかかわっている看護師のご紹介をいただきながら、プログラムの妥当性と臨床適用可能性を検討していく予定である。
|
Causes of Carryover |
研究が遅れており、今後は支援プログラムの開発に向けて、物品費や旅費等の支出が必要となるため。
|
Research Products
(3 results)