2023 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺がん術後患者の自己管理スキルを高める支援プログラムの開発と有用性の検討
Project/Area Number |
19K19585
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
天野 功士 武庫川女子大学, 看護学部, 講師 (40756194)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 前立腺全摘除術 / QOL / 自己管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、前立腺がん術後患者用自己管理アセスメントツールを活用した「前立腺がん術後患者の自己管理スキルを高める支援プログラム」の開発と、その有用性を検討することを目的としている。 2023年度は、プログラムの開発にあたって、前立腺全摘除術後の患者を対象に実施したアンケート調査について、欠損値のない138名を分析した。対象者の平均年齢は71.2(SD 7.2)歳、RP後の経過期間は1年未満36名(26.1%)、1~3年38名(27.5%)、4~5年29名(21.0%)、6年以上35名(25.4%)であった。KHQとLUTSの重症度、尿失禁の頻度は、有意な正の相関を認めていた。KHQの『全般的健康度』は、同居の患者の方が独居よりも得点が有意に高かった。また、『生活への影響』『仕事・家事の制限』『睡眠・活力』は、術後放射線療法あり群がなし群よりも得点が有意に高かった。『睡眠・活力』は、術後内分泌療法あり群がなし群よりも得点が有意に高かった。年齢、術式、術後期間は、KHQの各下位領域との間で有意差は認めなかった。医療者は、患者の退院後のサポート体制を把握し、LUTSやその後の追加療法が仕事や社会活動といった社会生活および睡眠に及ぼす影響を評価しつつ、継続的な自己管理支援を行っていく必要があると示唆された。
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