2020 Fiscal Year Research-status Report
思春期・青年期1型糖尿病患者の身体感覚に着目した性差別支援プログラムの開発
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19K19586
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
山崎 歩 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (20457352)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 1型糖尿病 / 思春期・青年期 / 性差 / セルフマネジメント / 支援方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目となる2020年度は、1年目の文献検討を踏まえて小児外来で支援を行う看護師を対象として思春期・青年期の患者の抱える身体感覚のずれに伴う自己管理支援の困難と実際の支援についてインタビューを行う予定であったが、新型コロナ感染症の拡大に伴い、研究の遂行が困難であった。 そのため、1型糖尿病をもつ未婚期から出産を控えた、青年期から成熟期女性を対象とした自己管理支援の困難と対処に関する文献研究を実施した。文献研究の結果では、特に未婚期の青年期の女性に【病気の受け入れ困難から管理を怠り月経が停止する】、【月経に伴う血糖上昇や食欲増進に困惑する】といった困難が明らかになった。一方で【知識や情報を得ることで病気があっても妊娠できることを理解する】という、キャンプでの学習や知識の教授によって青年期の女性は妊娠に対する希望への困難感が軽減することも明らかとなった。月経に伴い血糖変動や食欲増進が疾患コントロールに直結するため、これらの結果も踏まえ、外来看護師へのインタビューおよび1型糖尿病をもつ子どもの家族へのインタビューを今後は実施していきたい。 また新型コロナ感染症の流行拡大前にデータ収集してあった、小児期発症の1型糖尿病患者を思春期・青年期に支援した経験のある糖尿病看護認定看護師の支援方略について分析を行い、論文作成と投稿を行った。これらの論文の結果も次回実施する外来看護師のインタビューガイドに役立てていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
人を対象にインタビューを実施することを主たる計画としていたが、新型コロナ感染症の拡大に伴う面会制限などによりインタビューが実施できなかった。文献検討および文献研究については概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、オンラインでの面接等を研究方法に組み込み、今年度実施できなかった小児外来で働く看護師へのインタビューとともに、1型糖尿病の家族を対象として、思春期・青年期での患者の困難について倫理審査を申請後に実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症拡大に伴い、人を対象とした直接的なインタビューが行えなかった。それに伴い次年度は、糖尿病支援を外来で実践している小児科看護師とともに思春期から青年期の1型糖尿病の家族を対象にインタビューを計画している。そのため謝金やテープ起こし代金、インタビュー先までの旅費等に使用予定である。
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Research Products
(3 results)