2020 Fiscal Year Research-status Report
乳がん放射線照射部位の皮膚バリア機能と洗浄効果を高めるスキンセルフケア方法の確立
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19K19591
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
宮前 奈央 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (50811668)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 放射線皮膚炎 / スキンケア / 乳がん / セルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は2019年度の実験結果で明らかとなった、物理的刺激が少なく洗浄効果の高い皮膚洗浄方法に基づき、乳がん術後に放射線治療を受ける患者を対象に介入研究を実施する予定であったが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により介入研究の実施が困難な状況であった。感染収束の見通しが立たないため計画を変更し、乳がん術後に放射線治療を受ける患者を対象にした、放射線照射部位のスキンケアに関するWebアンケート調査を行うこととした。このWebアンケート調査は、乳がん術後の放射線治療中の患者のスキンケアに関する認識を明らかにし、今後スキンセルフケアを推進するための基礎データを構築することを目的として実施する。この調査により、放射線治療に伴い医療機関で実施されるスキンケア指導を患者の実態に即した内容や方法にすることが可能となり、放射線治療中から治療終了後の患者のスキンケアをサポートすることにつながる。 2021年3月に所属施設の倫理審査の承認を受け、現在全国の乳がん術後放射線治療を実施している225施設に研究協力を依頼し、協力の可否を調査中である。協力が得られた施設には1施設30部ずつ研究対象者用の研究依頼書を送付し、対象者へ配布を依頼する予定である。2021年度はWebアンケート調査を実施し、その後結果を分析する予定としている。 2019年度の研究結果については、2022年7月の9th Asia Pacific Enterostomal Therapy Nurse Association(東京)で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大のため、放射線治療実施施設の研究協力がなかなか得られない状況で研究対象者の募集に遅れが生じる可能性が高い。今後感染状況をみながら協力依頼を行う施設を増やし、研究対象者の募集を進める。目標サンプル数は200名を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の計画では2022年1月末までWebアンケート調査を実施し、2月に分析を行い、その後研究結果をまとめ公表を予定している。目標のサンプル数が得られない場合は調査期間を延長することを検討している。
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Causes of Carryover |
当初計画していた介入研究が実施できず、Webアンケート調査に変更したため、助成金の使用額が減少した。2021年度はWebアンケート調査の実施及び2019年度の研究結果を公表する予定であるため、Webアンケート実施にあたっての経費や、英文校正費や学会発表に関わる費用に用いることを計画している。
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Research Products
(1 results)