2023 Fiscal Year Research-status Report
一般病棟看護師を対象とした多量飲酒者へのケア実践ガイドの作成と有用性の検証
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19K19595
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
内野 小百合 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (90758757)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 多量飲酒 / 危険な飲酒 / アルコール関連問題 / アディクション / 看護実践 / 二次予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、総合病院の一般病棟看護師がアルコール関連問題低減に寄与するため、①看護師の多量飲酒者の早期発見と早期介入に関するケア実践とその関連要因を明らかにすること、②明らかになった関連要因を参考にケア実践のガイドを作成し、有用性の検証を行うことを目的としている。 2023(令和5)年度は①について、異なる視点や方法から分析を行うトライアンギュレーションの観点から、進めてきた質問紙(量的)調査とインタビュー(質的)調査を実施し、終了した。量的調査では、500床以上の一般病院に勤務する主に内科病棟看護師523人に自記式質問紙を依頼し、全てに回答いただいた68人(有効回答率13.0%)の分析を行った。回答者の91.2%は患者の飲酒習慣について情報収集し、52.9%が看護問題として挙げ、25%は酒害教育を提供していた。実践をより行う群は、アルコールの問題を抱える患者への『看護への興味・関心』、『役割に伴う自尊心』が高い傾向にあった。以上から、一般病棟看護師の飲酒問題に関する興味と役割への気づきを促進することにより、看護師らの看護実践を増やす可能性が示唆された。また質的研究では、15名の看護師にインタビューを終え、現在詳細を分析中である。それぞれのケースで、看護実践時の困りや迷いが伺えた。 現在②については、基礎知識や一般的な対応についての内容で実践ガイドを作成中である。これに、調査で明らかとなった点を追加し、多量飲酒者へのケア実践ガイド完成に繋げていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響により、総合病院一般病棟での質問紙調査、質的調査ができない期間があった。そのため予定より大きく遅れている。今年度、臨床の協力を得て質問紙調査・インタビュー調査が無事に終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度再延長を申請した。 2年遅れとなるが、インタビュー調査の分析を進め、看護師が多量飲酒者の早期発見と早期介入に関する実践を行う際の困りや迷いを抽出する。結果を基に、必要な情報をケア実践のガイドに盛り込み完成させる。その後協力施設に依頼し、臨床看護師より実践ガイドの有用性について情報収集し検討を行う。 加えて、調査内容を関連学会に発表、投稿し、協力施設以外にも広く意見を伺っていく。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で、臨床看護師を対象とした質問紙調査、インタビュー調査が大幅に遅れ、2024年度も延長を申請している。 次年度はケア実践ガイドを完成させ、その有用性について検証を行う為、協力施設との打ち合わせ、聞き取りなどへの出張、ガイド作成、成果を発表する学会出張などに使用する予定である。
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Research Products
(4 results)