2019 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病足病変ハイリスク患者の自己管理の実態-靴・靴下への認識-
Project/Area Number |
19K19598
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
上原 文恵 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (00771065)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 糖尿病足病変 / ハイリスク患者 / 自己管理 / 靴・靴下への認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、糖尿病足病変ハイリスク患者を対象に日常的な自己管理の実態と靴・靴下への認識を明らかにし、自己管理が困難な理由および医療者に求めることを見出し、個別性を配慮した患者教育へとつなげることを目的としている。靴や靴下は足を守る大切な役割を担っており、履き方を間違えれば、足に害を及ぼしてしまう。糖尿病足病変ハイリスク患者が足を傷つけてしまうと、潰瘍化し切断に至ってしまう可能性が非常に高い。再発・再切断率も高く、歩行機能が失われた患者のQOLは著しく低下する。糖尿病足病変ハイリスク患者の日常的な自己管理の実態と靴・靴下への認識を明らかにし、自己管理が困難な理由及び医療者に求めることを見出していくことは重要であり、個別性を配慮した患者教育の方法を確立していく上で意義のあることである。 上記の目的、意義に沿って、令和元年度は、研究実施予定である医療機関の糖尿病看護認定看護師に相談を行った。相談内容は、糖尿病ハイリスク患者の健康状態、通院回数、負担の少ない調査方法などである。また、糖尿病足病変・フットケアに関する先行研究の整理、糖尿病看護の学会に参加し、糖尿病足病変の実態、フットケアに関する情報収集を行った。 現在、産前産後の休暇及び育児休業を取得しているため、研究を中断している。研究期間の延長を考えているため、研究スケジュールを見直して、研究再開がスムーズに進むよう、研究計画書作成に向けての準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和元年度に妊娠、出産を行ったため、現在、産前産後の休暇及び育児休業を取得している。そのため、現在、研究を中断している。中断前は、復帰後に研究がスムーズに進むための準備のみ行ったため、当初の予定より遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
育児休業復帰後は、作成した調査用紙を持参し、糖尿病看護認定看護師に助言を受ける。糖尿病看護認定看護師に糖尿病足病変ハイリスク患者の身体状態を考慮した上での負担の少ない調査方法を確認したところ、当初予定していた質問紙調査では回答が難しい内容もあるため、質問紙に加えてインタビュー調査も調査方法として考えていきたい。研究計画書が完成したら、信州大学医学部医倫理委員会の承諾を得た上で、研究実施予定医療機関に研究協力の依頼を行い、対象者の選定を行ってもらう。 その後、通院している糖尿病足病変ハイリスク患者を対象に調査を実施していく。 調査が終了し、「自己管理の実態」「靴・靴下への認識」「自己管理が困難な理由」「医療者に求めるもの」が明確になったところで、自己管理行動、靴・靴下への認識に影響を与える要因などを分析し、患者教育の中で医療者として重きを置く点を考察していきたい。
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Causes of Carryover |
令和元年度の途中で産前産後の休暇及び育児休業を取得したため、研究を中断した。そのため、研究に使用するはずだった機器・資料の購入、学会への参加等が予定通り行えなかったことにより、次年度使用額が生じてしまった。 令和2年度の途中から研究を再開する予定である。補助事業期間を延長する予定であるため、変更後の研究実施計画に合わせ、研究に必要となる機器・資料・物品の購入、学会への参加等に助成金を使用していきたい。
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