2021 Fiscal Year Research-status Report
塩味知覚測定によって腎機能低下、高血圧の予測は可能か:2群比較追跡調査
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19K19599
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
川原 瑞希 (市川瑞希) 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50835931)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 塩分知覚 / 腎機能 / 血圧 / 糖尿病 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
透析導入予防のためには腎機能低下の早期発見、また高血圧予防と管理が重要であることから、本申請課題は非侵襲的に腎機能低下や高血圧上昇を予測し得る評価指標として、塩分知覚に着眼した調査である。 交付申請時の研究実施計画において、2021年度は対象集団である糖尿病患者と一般集団に対して実施した解析結果の発表を中心に行う予定であった。 本年(2021年度)は研究課題のうち、一般集団を対象とした課題に対する解析結果に関して学会発表を行った。 発表した内容は1つ目に「塩分知覚低下発生の性差が年代別によって異なる」という特性である。本結果は、第57回日本循環器病予防学会学術集会に発表し、YIA賞を受賞した。現在論文投稿に向けて準備を進めている。 2つ目に「塩分知覚と塩分摂取量との組み合わせと腎機能低下との関連」についてである。この結果は第32回日本疫学会学術総会にて発表した。また、本結果はメディカルトリビューンに取り上げられ、記事が掲載されている。 糖尿病患者のデータについては、データ構築の最終段階にある。対象の解析を行うための解析用データを完成させ、2022年度に解析、結果発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度に新型拡大防止のために病院内への研究目的での立ち入りが制限されていたため糖尿病患者データの構築が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病患者データが確定次第、解析を行い結果報告を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行により、病院への立ち入りが制限されたことに伴い糖尿病患者を対象とした研究活動に遅れが生じた。それに伴い延長申請を行なったので、本年度中にデータの確定、研究成果発表に向けて予定執行額を使用する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 神戸研究(8年追跡): 都市住民における推定1日食塩摂取量と 塩分知覚によるGFR低下速度平均との関連2022
Author(s)
川原 瑞希, 宮松 直美, 杉山大典, 平田あや, 桑原和代, 佐田みずき, 松本みな美, 宮嵜潤二, 久保佐智美, 西田陽子, 久保田芳美 , 岡村 智教
Organizer
第32回日本疫学会学術総会