2022 Fiscal Year Annual Research Report
Intervention program to improve executive functions of patients with chronic schizophrenia
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19K19611
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| Research Institution | Tokiwa University |
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Principal Investigator |
福田 大祐 常磐大学, 看護学部, 准教授 (40777546)
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2019-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 統合失調症 / 慢性期 / 実行機能 / 介入プログラム |
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| Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症の慢性期には、前頭葉の活性減退が要因となり実行機能障害が現れる。実行機能障害は、患者の社会機能の低下に大きな影響を与えるため、脳機能を理解した精神看護を提供していくことが重要な視点となっている。
これまで申請者らは、慢性期統合失調症者の実行機能障害の特徴として、物事の手順や目標を達成するために必要なプランニング能力の障害が手段的ADLの低下に影響を与えていたことを明らかにしてきた。本研究では、慢性期統合失調症者の実行機能を高める介入プログラムを作成し、その効果を検証することを目的とした。
本研究では2021年度までに介入プログラムを対象者10名に実施した。その結果、遂行機能障害症候群の行動評価（Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome；BADS）のBADS総プロフィール及び下位検査の規則変換カード、動物園地図、修正6要素の得点に改善を認めた（p<0.05）。さらに、対象者の介入1か月後の手段的ADL評価尺度の得点に変化はなく、手段的ADLのレベルを維持することができていた。対照群として、精神科デイケアへ通所する慢性期統合失調症者8名と介入群のBADS得点を比較したところ、介入群のBADS総プロフィール及び下位検査の動物園地図の得点が高かった（p<0.05）。以上から、本研究により慢性期統合失調症者の地域生活支援につながる看護介入としてプログラムの活用可能性が示唆された。また統合失調症者の地域での自立を支援する地域包括ケアの一環としての看護が実現できると期待された。2022年度は研究成果をまとめ、国内外の学会、国際誌において発表した。
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