2019 Fiscal Year Research-status Report
メンタルヘルス対策におけるEFTを導入した睡眠セルフケアツールの開発
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19K19615
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
石塚 真美 帝京大学, 医療技術学部, 助教 (20808349)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | メンタルヘルス / EFT / セルフケア / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「メンタルヘルス対策にけるEFTを導入した睡眠セルフケアツールの開発」を目的として、3年間で計画されたものである。本研究では、女性労働者を対象にEFT(Emotional Freedom Techniques)といわれるタッピングを用い睡眠計測と調査票を用いて効果検証を実施することを目的としている。EFTは、特定の短いフレーズを声に出しながら8つの経穴(鍼灸で用いられるつぼ)をタッピングする心理療法である。 現在、EFTの有用性として諸外国では報告があり、国内では臨床現場では実施されているものの、国内における効果を検証された報告は見当たらない。このため、EFTの効果を検証し短期的な効果を示すことで、EFTの有用性の知見が得られると考える。 初年度は予備調査としていたが、研究テーマを明確に実施する上で研究動向の把握が必要であると考えた。このため、日本国内の睡眠衛生教育の動向を把握するため、文献検討を実施した。その報告を日本産業看護学会第8回学術集会「労働者における睡眠衛生教育に関する文献検討」として発表した。睡眠衛生教育のプログラム内容は、睡眠に関する知識、刺激制御療法、睡眠時間制限、呼吸療法で構成された行動療法や認知行動療法の手法が用いられていた。教育実施後の効果では、介入群は平日の睡眠時間の増加、睡眠の質の改善、労働災害の減少、生活習慣の改善が認められていた。睡眠の評価は質問紙を主とした報告が多く、客観的な睡眠データとして解析した報告は少なかった。 EFTに関しては現在研究動向をまとめているところである。さらに、近年臨床現場ではEFTをオンラインセッションとして実施されている。このため、介入に際し、オンラインプログラムの検討も含めた形で、実際に実施している専門家に助言を頂きながら検討を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予備調査を実施する以前に、介入プログラムの内容である睡眠衛生教育の動向、諸外国のEFTの介入効果の動向に関する十分な文献検討が必要であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
諸外国のEFTの介入効果についての先行研究をまとめ、本研究においての介入プログラムを検討する。プログラムで使用されている尺度を行ったうえで、予備調査を検討する。またEFTプログラムを既に実施しているセラピストより助言を頂きながら、現場に即した(オンラインの実施を含めた)プログラムを検討していく。
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Causes of Carryover |
初年度に申請していた物品費を購入しなかったこと、また研究の進捗の遅れにより学会発表を行えなかったため
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Research Products
(1 results)