2023 Fiscal Year Research-status Report
メンタルヘルス対策におけるEFTを導入した睡眠セルフケアツールの開発
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19K19615
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石塚 真美 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 講師 (20808349)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | EFT / エモーショナル・フリーダム・テクニック / ナラティブレビュー / メンタルヘルス / 介入プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、国内外のEFT(Emotional Freedom Techniques)に関する先行研究のナラティブレビューを行い、介入プログラムの内容や結果を概観し、オンラインプログラム構築をめざすことを探索した。 方法:海外文献はPubMedを使用し、「Emotional Freedom Techniques」「intervention」をキーワードに、過去5年間のFull textに限定した。国内文献では、医中誌Webを使用し「Emotional Freedom Techniques」「介入」をキーワードに検索した。EFTの効果、実証方略の把握のため、対象者、介入方法、結果を分析の視点とし、内容を精査した。文献レビュー、EFTの介入に関係しない文献を除外した。海外文献は、16件が抽出され、国内文献では、該当の文献が見当たらなかった。 結果:対象者は、PTSDの症状を持つ退役軍人、過体重、がん患者等の疾病を抱える者や、妊婦、看護学生、COVID-19患者をケアする看護師等、対象は多岐に渡っていた。中には、アプリユーザーを対象とした大規模調査の報告もあった。介入方法では、数週間に及ぶプログラムが多かったが、COVID-19患者をケアする看護師を対象にした研究では1回のオンラインでのセッションであった。プログラム内容では、慢性疼痛、睡眠改善、不安や恐怖の軽減、体重減少のそれぞれの目的ために、構造化されたセッションの中で、心理教育やタッピングの技法が組み込まれていた。介入の結果、短期的な効果では、疼痛の軽減、睡眠の質の改善やウェルビーイングの上昇、抑うつ症状やPTSDの症状、バーンアウトレベルの軽減が有意に認められていた。 EFTにおける多様な効果は、高いエビデンスレベルでの報告であり、先行研究の指標を導入して検討する必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者が職場の異動をしたため、当初の進捗より遅くなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
わが国で積極的にEFTの普及に努めている実践家の助言を受けながら、オンラインプログラムの構築ならびに実践を行う。プログラムの検証として、プレテストを大学生で行い、その後本テストとして労働者を対象に実施する予定である。
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Causes of Carryover |
23年度は、文献レビューのみとなり、具体的な研究実施に至らなかったため、翌年度に繰り越しするため
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