2021 Fiscal Year Research-status Report
精神科救急・急性期病棟看護師のための地域生活の視点を持った看護プロトコールの開発
Project/Area Number |
19K19619
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
田野 将尊 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (70583673)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 精神科救急・急性期病棟 / 病棟看護師 / 地域生活 / 統合失調症 / 認知機能 / 実行機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、精神科救急・急性期病棟看護師のための地域生活の視点を持った看護プロトコールを開発することを目的としている。本年度は、精神科救急・急性期病棟に再入院した統合失調症者を対象とした実行機能を高める看護プログラムの効果検証のための調査を実施した。 COVID-19の影響により調査対象施設で研究者が直接調査を実施することが困難となったため、対象施設に所属する研究協力者が調査を実施する形に変更し、研究協力者に対して調査方法、実行機能を高める看護プログラムについてのトレーニングを実施した。研究協力者が評価項目の調査方法、看護プログラムの実施方法を習得した後、対象となる精神科救急・急性期病棟に再入院した統合失調症者に対してプログラムの実施、調査を開始した。現在も対象候補となる者が入院した際にリクルートを実施しており、調査継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度の研究計画変更や調整、準備を通して、本年度の研究計画は、看護プログラムの効果検証のための調査を実施し、有用性の検証を行うことであった。 対象施設および研究協力者の協力を得て調査は再開したが、COVID-19の影響により調査対象病棟が縮小となっていること、また、選定基準を満たす入院患者が想定よりも少ないことなどから、データ収集に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、看護プログラムの有用性を検証し、精神科救急・急性期病棟看護師のための地域生活の視点を持った看護プロトコールを完成させていく。 調査対象施設および研究協力者とスケジュール調整や調査対象者のリクルートを行い、看護プログラムの実施および評価項目の調査を継続していく。また、調査結果に基づき、看護プログラムの内容の精査や調整を行い、臨床の実践家やスペシャリストによる意見を取り入れ、精神科救急・急性期病棟看護師用の看護プロトコールとしての標準化を目指す。
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Causes of Carryover |
本年度は、実行機能を高める看護プログラムの検証に必要なデータの調査実施に対する研究協力者への人件費の支払い、データ分析に要する物品購入などを行った。 調査を開始したがCOVID-19の影響により調査が遅延じており、専門家によるエキスパートレビューが実施できず、関連の人件費や会場費、諸経費諸経費の使用が年度内にできなかったため、必要経費の未使用が生じた。 次年度は、プログラムの効果検証に係る調査費用(交通費含む)、研究協力者への調査実施に対する人件費、消耗品費等の支出を予定している。また、複数の専門家の協力を得て看護プログラムの信頼性や妥当性を確保するため、分析における研究協力費(交通費含む)、会場費、会議運営などの諸経費に研究費を使用する。さらに本研究課題に関連する研究成果を国内外の学会や学術誌で公表するため、その諸経費に研究費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)