2019 Fiscal Year Research-status Report
前立腺がん患者のService Gap尺度の開発と信頼性・妥当性の検討
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19K19633
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Research Institution | Kawasaki College of Allied Health Professions |
Principal Investigator |
掛屋 純子 川崎医療短期大学, 看護科, 准教授 (80442367)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 前立腺がん / service gap |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺がん患者には、疾患特有の心身の問題を抱えながらも専門家に相談を求めないという現象である「service gap」が存在する。その「service gap」については、研究代表者の先行研究によって患者に「諸問題へのあきらめ」や「相談への躊躇」などがあると明らかにした。 本研究は、「service gap」の尺度を開発し、前立腺がん患者に特有な「service gap」が気分・感情およびQuality of Life(以下QOLと略す)に与える影響を明らかにするための手がかりとして重要な研究に位置づけられている。将来的には、前立腺がん患者の気分感情を安定させ、QOLの維持に必要な身体的・精神的支援を行う実践的な手がかりを得ることができる。 令和元年度においては、フィールド開拓(依頼)等の一年として調査候補病院との調整を行いつつある段階である。同時に本学倫理審査および当該施設における倫理審査の準備と文献等の収集整理などの準備を進めたが、候補病院との調整中に新型コロナウイルス感染症の拡大があり、計画通りに進めることが困難となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本学倫理審査や文献等の収集など研究計画に必要な準備は、概ね整った段階ではある。 調査依頼の候補病院との調整を進めていたが、当該年度の後半に入り新型コロナウイルス感染症の拡大がみられ、調査受け入れの制限がかかり、計画通りに進めることが困難となった。 特に、当該施設における倫理審査も外部からの調査は慎重であり、困難さを極めている。このような状況から、研究計画が遅れているが、現段階では調査票の作成、プレテストの準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
いつでも調査が実施できるよう、本学の倫理審査を終え、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、候補病院との調整を再度検討していく必要がある。状況が整えば、当該施設の倫理審査を1か所でも進めていき、調査可能な病院から調査を開始し、徐々にデータ収集を進めていく。
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Causes of Carryover |
令和元年度は、新型コロナウイルス感染症のために、2月に参加を予定していた学会が中止となり、旅費等が使用できなかった。令和2年度、新型コロナウイルス感染症の流行が終息すれば、繰越使用したい。
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