2020 Fiscal Year Research-status Report
子どもの医療被ばくに関する親の認識への影響要因を可視化する試み
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19K19635
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
扇野 綾子 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (70400140)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護学 / 子ども / 医療被ばく |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度の計画では子どもの医療被ばくに関する保護者の認識についてデータ収集を行う予定であったが、covid-19感染拡大状況から人を対象とした調査を行わず、今後の研究遂行のための情報収集、調査票の試作、分析の準備を行った。 第67回日本小児保健協会学術集会、第40回日本看護科学学会学術集会にいずれもオンラインで参加し、現在子どもと家族が抱えている問題は多岐にわたること、臨床現場では慢性疾患患児の移行期支援や、医療的ケア児や発達障害児への支援について注目されていることなどを再確認した。医療被ばくに関しては、これらの学会ではトピックとして取り上げられておらず、他の学会からも広く情報収集する必要があると考えた。また、日本小児看護学会災害看護研修会ではCOVID-19感染状況下での子どもと家族への対応と取り組みについて、現在行われている医療及び看護の情報を得ることができた。 これらの情報と現状を総合的に考え、課題である子どもの医療被ばくに関する保護者の認識についてのデータ収集は、対面ではなくインターネットを介して行うことを考え、調査管理ソフトウェアを用いた調査票を試作した。データ送信について試してみたところ、回答が正確に回収できない事例もあったため、仕様を再確認するなどして調査に使用できるよう改善していく。スマートフォン等から簡便に回答できるフォーマットを用いることで、対象となる保護者の方々から、率直なデータをより多く得ることができると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画では調査票を用いたデータ収集を行う予定であったが、covid-19感染拡大状況から人を対象とした調査を行わず、今後の研究遂行のための情報収集、調査票の作成を行うにとどまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
課題である子どもの医療被ばくに関する保護者の認識についてのデータ収集は、対面ではなくインターネットを介して行うことを考える。今後は調査管理ソフトウェアを用いた調査を予定している。試作してみたところでは、データ送信について回答が正確に回収できない事例もあったため、仕様を再確認するなどして調査に使用できるよう改善していく。 スマートフォン等から簡便に回答できるフォーマットを用いることで、対象となる保護者の方々から、率直なデータをより多く得ることができると考えている。課題となりうるのは通信料の負担や重複解答があると考えるが、倫理的にも十分配慮して行いたい。
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Causes of Carryover |
今年度実施予定であったデータ収集を行うことができなかったため、次年度に行う。よって次年度の助成金は今年度実施予定であった調査と分析および成果報告に使用する。
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