2021 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭が行う緊急度評価の検証とシミュレーション教育の開発
Project/Area Number |
19K19655
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
鈴木 健介 日本体育大学, 保健医療学部, 准教授 (20732506)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | E-learning / 動画教材 / 養護教諭 / 指導者養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では学校管理下で発生した事故や災害時に、緊急度評価能力を検証しシミュレーション教育を開発する。そして、養護教諭が学校教職員を教える教育システムを構築することを目的とした。令和3年度は、養護教諭が学校教職員を教える教育システムを構築する 指導者用のE-learningと実習要領・教材を作成し、養護教諭を対象に指導者養成プログラムを行なった。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、4-9月に予定していた講習会を1月にWebで開催した。指導者用のE-learningと実習要領・動画教材を作成し、北海道養護教員会を対象に実施した。2021年12月5日からE-learningと講義資料を配信した後、2022年1月6日に第51回北海道養護教員研究大会にて、YouTubeを用いたLIVE講義を行った。また、E-learningとLIVE講義は、2022年1月19日までオンデマンド配信を行った。LIVE配信には約260名の養護教諭が参加した。LIVE配信終了後に学校毎に自由記載のアンケート調査を行った。 E-learningについて45校から回答を得た。E-learningは資料との組み合わせで、定期的に視聴できる環境が必要であることが示唆された。動画教材関して77校から回答を得た。実習要項や動画教材は現場ですぐに使用できるものであった。一方で、学校で行われる応急手当は、擦り傷の洗浄から刺創の固定など多岐にわたるため、動画教材の種類を増やす要望があることが明らかになった。また、救急蘇生法の指針は5年おきに改訂されるため、定期的な更新が必要であることが明らかになった。 E-learningと動画教材ともに、ホームページを使用した定期的な発信が、最新の知識を獲得する方法として非常に有効であると回答があった。しかし、技術の習得に関しては対面実習の需要が明らかになった。
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