2019 Fiscal Year Research-status Report
医療的ケアを要する在宅療養児の親が災害対策を準備するための支援プログラムの開発
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19K19664
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Research Institution | Fukuoka Nursing College |
Principal Investigator |
中村 加奈子 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (90584516)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 在宅療養 / 災害対策 / 親 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療的ケア児の親の災害に対する自助力を高める効果的な支援教育プ ログラムを開発することである。 今年度の目的は、医療的ケア児の母親の災害対策支援に関する認識、ニーズを明らかにすることであった。研究方法はインタビューを考えており、インタビューガイドを作成するにあたり、テーマに関する文献検討を行った。 文献検討の目的は、在宅で療養する医療的ケア児の親の災害対策についての現状を把握し、今後の課題を検討することとした。医学中央雑誌Web版を用い、「災害」「小児」「医療的ケア」「在宅」「親」をキーワードとし、研究目的と合致する9件を対象に分析を行った。対象とする災害の種類としては、台風が2件、地震1件であった。研究対象者の医療的ケア内容は、人工呼吸器、酸素吸入、腹膜透析等が挙げられていた。医療的ケアを要する在宅療養児の親の災害対策における今後の課題として、避難所の問題、日頃からの顔が見えるつながりづくりがあげられていた。また、スタッフでの勉強会や家族とともに災害対策を考えることの重要性についてもあげられていた。 上記成果をもとに、今後インタビューガイドを作成し、研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
他の業務状況により、進捗としてはやや遅れている状況となっている。 また、医療的ケア児の親に現状を説明する資料作成のために、該当研究の文献検討に 少し時間がかかったことも研究進度がやや遅れている要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画として、今後は親へのインタビュー、看護師へのインタビューを挙げている。 新型コロナウイルス感染症対策として、対面ではなくオンライン等、参加者の安全を守る対策を追加し、計画を修正する。 また、看護師へのインタビューについても、協力依頼の際は、業務等との調整などをより一層配慮し、研究を遂行するよう留意する。
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Causes of Carryover |
計画の遅れにより、使用額に差額が生じたため。
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Research Products
(1 results)