2023 Fiscal Year Annual Research Report
家族が認識する看護師の意思決定支援における共同性に関する記述的研究
| Project/Area Number |
19K19670
|
|---|
| Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
|---|
Principal Investigator |
影山 葉子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (50566065)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
| Keywords | 家族看護 / 意思決定 / 共同性 / 質的記述的研究 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、患者の代理意思決定者としての家族が、看護師の意思決定支援を通して、看護師との共同性についてどのように認識しているのかを明らかにすることであった。本研究の調査を開始しようとしたところでCOVID-19のパンデミックが起き、対象者へのインタビューによるデータ収集を計画していた本研究は、対象者との接触が困難となりリクルーティングに難渋した。
研究期間の延長が認められたため、研究倫理審査委員会にも研究期間の延長申請を行い、研究協力者のリクルーティングを継続した。本研究は高齢者や家族の介護をしている者が研究対象となることが多く、感染対策に十分に配慮する必要があったこと、オンラインでのインタビューに変更することが難しかったことがあり、研究協力者を当初の計画数まで増やすことができなかった。最終的に研究協力者は3名であったが、複数回の長時間にわたるインタビューによって、深く詳細な聴き取りを行うことができた。そのため、データ分析は一人ひとりの個別の事例として分析することとし、事例研究としてまとめる方向に研究計画を修正をした。
最終年度である今年度は、主にデータ分析に時間を費やした。まず、研究協力者一人ひとりのインタビューの逐語録を繰り返し読み、本研究のテーマに関わる部分の語りとその前後の文脈に焦点を当てて分析を行った。事例研究としてまとめるにあたり、事例研究やライフストーリー研究の研究手法について文献抄読や学術集会参加等をとおして学びを深めた。データ分析にあたっては、勉強会等で臨床の看護師や人文社会科学系の研究者との意見交換も行った。関連する研究として性と家族の多様性に関する共同研究を行っており、その成果は論文として発表した。今後は本研究の結果についても学会発表をしながら論文にまとめ、もう1つの科研費の研究課題につなげていく予定である。
|
Research Products
(1 results)
