2020 Fiscal Year Research-status Report
養護教諭の共感性及び被援助志向性に焦点をあてた保護者支援プログラムの開発と評価
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19K19672
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
平井 美幸 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 講師 (40713839)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 養護教諭 / 保護者支援 / 共感性 / 被援助志向性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、(1)養護教諭の共感性・被援助志向性が個別支援から援助チームの構築までを含む保護者支援にどのような影響を与えるかを明らかにすること、(2)養護教諭の共感性・被援助志向性を高める介入プログラムを開発すること、(3)介入プログラムが養護教諭による保護者支援の促進と精神的健康の維持・改善に有効であることを確認することの3段階であった。2年目の2020年度は、本研究の目的である(1)から(2)についてを追究した。 本研究実施計画は研究目的に照らし、①個別支援から援助チームの構築までを含めた養護教諭が行う保護者支援と共感性・被援助志向性の因果モデルの検証が第一段階となっており、2020年度は、初年度(2019年度)に実施の調査結果から、統計学的な手法を用いて検証を進めた。また、第二段階としては、②養護教諭の共感性と被援助志向性に介入する保護者支援プログラムの開発と評価となっており、2020年度は、養護教諭の共感性・被援助志向性を高める保護者支援プログラムの開発も進めた。 これかのことから、本研究の目的(1)および(2)までを推進しており、最終年度である2021年度に実施予定である最終調査の段階の検討に入るまでに至った。本来であれば、保護者支援プログラムの開発を終えている時期にある予定だが、新型コロナウイルス感染症拡大の地域における研究活動を余儀なくされており、研究推進の若干の遅れを生じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の目的の3段階のうち、2段階までを概ね到達することができた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大がある地域での研究活動を余儀なくされており、現職養護教諭を対象とする保護者支援プログラムの評価のための最終調査の準備が整わない状況にある。また、研究計画で想定していた保護者支援プログラムの実施形態についても、新型コロナウイルス感染症の拡大状況に応じて変更することになったため、保護者支援プログラムとしての介入方法に現実的な改良を検討する必要がある状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、①保護者支援プログラムの介入方法を検討し開発を完了すること、②保護者支援プログラムを評価する最終調査を実施すること、③本研究目的の解明によって得られた結果を成果物としてまとめること、と3点に整理される。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、予定していた旅費を使用する機会を失い、研究補助目的の人件費の使用もわずかとなった。また、対象者への介入プログラムの大幅変更を余儀なくされるため、介入プログラムのオンライン実施に向けた機材の購入や対象者募集に必要な資料作成に係る物品費として使用した。 当該助成金は、今後の介入プログラムの最終調査の準備に使用する予定である。
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