2019 Fiscal Year Research-status Report
ウィメンズヘルスにおけるクロノタイプと睡眠の関連:前向きコホート研究
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19K19676
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
加藤 千穂 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (40789351)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | クロノタイプ / 睡眠 / ウィメンズヘルス / 看護師 / 交代勤務 / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、以下2点を目的とした3年間の前向きコホート研究である。目的①看護職に従事する以前の大学3・4年生から入職後1・2年までの睡眠について、webアンケートを用いた前向きコホート調査を実施し、クロノタイプと睡眠障害の関連を探索する。②交代勤務に従事する前後での睡眠障害の発生頻度や重症度と関連要因を明らかにすることである。看護職の睡眠に関して、クロノタイプによる睡眠覚醒リズムをもとに関連要因を探索することで、個人の睡眠の特性を捉えた睡眠障害へのリスクを明らかにすることが出来る。また、睡眠には環境因子が影響するため、生活環境が大きく変化する看護学生から就職1・2年目までの変化を追うことで、交代勤務による睡眠の変化を捉えることができる。このように、個人の睡眠に関連する要因を明確に示すことができれば、その人に合った睡眠衛生教育に繋げていくことが可能になる。また、就職前の段階から自己の睡眠に意識を向け、生活環境を整えていくことは、看護職全体の健康増進活動に貢献できるものと考える。 2019年度は、下記の研究計画の初年度として、看護大学生420名(3年生210名、4年生210名)を対象にWebアンケート調査を実施した。現在結果のデータ分析中である。 【2019年:1次調査】看護大学3年生、4年生 【2020年:2次調査】看護大学4年生、入職1年目看護師 【2021年:3次調査】入職1年目看護師、2年目看護師
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に基づき、初年度のWeb質問票調査を終了した。今後、結果分析を進めるとともに、2次調査の準備と実施を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は2次調査として、2019年の研究参加者に対して再度Web質問票調査を実施する予定である。①看護大学3年生から4年生への睡眠状態の変化、②看護大学4年生から看護師として入職後の睡眠状態の変化を分析する。 現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、看護大学生が登校できない状態であること、医療現場が逼迫している状況などから、当初の計画通りに質問票調査を依頼できないことも予測される。研究参加者の状況について確認を行いながら、調査時期を検討、実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
Web質問票調査の謝金の支払いに遅れが生じたため、今年度に繰り越して実施する予定である。また、国内学会が新型コロナウイルスの感染拡大により開催中止となり、旅費等が発生しなかったため次年度使用額が生じている。
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