2022 Fiscal Year Research-status Report
治療後に出産するAYA世代がんサバイバーの周産期ケアモデル構築のための研究
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19K19682
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
桶作 梢 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (70785831)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | AYA世代 / セクシュアリティ / 妊孕性 / 性行為 |
Outline of Annual Research Achievements |
専門家と当事者を対象とした2段階のデルファイ法により、2020年度に作成した「AYA世代がんサバイバーのセクシュアリティについての対話シート」(以後対話シートと記載)の内容妥当性を検討することを目的とした。研究対象はAYA世代支援経験がある専門家(医師、心理職、臨床経験5年以上の看護師)と当事者(AYA世代がんサバイバー)とした。項目ごとに必要性について5段階での回答選択と自由記述を求めた。第1回調査で専門家55名と当事者30名、第2回調査で専門家39名と当事者25名の有効回答があった。専門家と当事者がともに合意率(項目が非常に必要、必要と回答した者の割合)80%以上であることを原則とし、自由記載内容と併せて文章表現の修正や項目の統合を行った。最終的に、「対話シート」の質問項目は治療前30項目、治療中15項目、治療後42項目に収束された。「対話シート」の質問項目には、妊娠中にがんと診断されたサバイバーを対象とした内容や、妊孕性温存治療を受けたサバイバーを対象とした内容が含まれている。「対話シート」を使用することにより、妊娠継続の意思決定や、がん治療後の妊娠に関するサバイバーの支援ニーズを抽出し、多職種と共有することができるという利点があり、本研究課題である「治療後に出産するAYA世代がんサバイバーの周産期ケアモデル構築」に寄与することができると考えられる。 今後の課題として、「対話シート」のデジタル化による利便性の向上、「対話シート」の効果検証、「対話シート」運用方法の検討、「対話シート」を活用したセクシュアリティ支援に関する支援者教育プログラムの作成の必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
デルファイ調査の調査期間延期に伴い、進捗が遅れた。2022年度に2回目調査を実施し、データ収集は終了した。現在、調査結果の分析は概ね終了しており、進捗状況はおおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
デルファイ調査によりAYA世代がんサバイバーのセクシュアリティについての対話シートの内容妥当性を検討した研究成果の発表(国際学会、国外学術雑誌への投稿)に向けて準備中である。
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Causes of Carryover |
国際学会の発表、国外雑誌への投稿のために翻訳費用を支出する予定である。
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