2021 Fiscal Year Research-status Report
月経困難症疑いの30代女性を対象とした受診行動支援のためのAIプログラム開発研究
Project/Area Number |
19K19683
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉浦 和子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30584990)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 就労女性 / 月経 / QOL / セルフケア / 女性ホルモン剤(ピル) / 月経時の対処方法 / 産婦人科受診の認識 / AIプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、女性の月経とQOLの関連、仕事への影響を明らかにし、月経によりよく向き合えるための健康支援プログラムを考案、開発するための基礎的な研究である。研究デザインは自記式質問紙アンケートによる量的記述的調査である。 2019年から2020年度は、主に調査対象施設の絞り込みと調査に向けた手続きを踏み調査を行った。研究対象施設はA県内の特定教育・保育施設及び特定地域型保育施設とし、月経とQOLに関するアンケート調査を実施し、調査結果の概要を報告書としてまとめ、調査協力施設に送付した。 2020年度から2021年度は、月経とQOL、月経時の鎮痛剤使用との関連、月経時の鎮痛剤使用とピルの知識との関連、ピル使用願望との関連について統計学的検定を進めた。結果は、月経痛を8割が経験(そのうち6割は中~強)、ピル使用願望は2割程度、月経時に約4割が鎮痛剤を使用していることが明らかになった。また、ピルの知識とピル使用願望との関連には有意差を認め、ピルの知識がある人ほど使用願望がある傾向にある。また、月経時の痛みの程度と鎮痛剤使用については、有意差を認めた。この他、月経時の鎮痛剤使用とピル使用願望とでは、年代別に有意差を認め、ライフイベントと健康課題が影響している可能性が示唆された。これらの分析結果については、関連学会への発表により成果を公表したが、一部公表出来得ていない。AIプログラムについては、必要要素を精選し、さらなるスーパーバイズを求める必要がある。以上より、一定の成果を上げることができたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進められたが、研究結果の一部が公表出来ていないことから判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究結果をもとに、研究結果の公表、プログラム構成に向けた研究協力者との協議を進めていく必要がある。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は次の2点である。 まず、関連学会への研究経過の成2発表を行っていきたいこと、2022年度に研究に関連する研修や講習が予定されていることより、次年度使用が生じた。 以上より、2022年度計画は、実現させていく。
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