2023 Fiscal Year Annual Research Report
高齢糖尿病患者のセルフケア支援のためのアセスメントツールの開発
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19K19706
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
山岸 直子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10320821)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 高齢者 / アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢糖尿病患者のセルフケアを支援するためのアセスメントツールを開発することである。今年度は、Ⅳ.「高齢糖尿病患者のセルフケアを支援するためのアセスメントツール」試案の評価を行った。 2023年12月~2024年1月に、糖尿病看護・高齢者看護に携わる専門家16名(外来個別相談担当の看護師13名、病棟看護師2名、大学教員1名)を対象に、アセスメントツール試案の評価を得るため、質問紙調査およびインタビュー調査を行った。アセスメントツール試案は、セルフケアの取り組み程度を評価する20項目とセルフケアに関連する要因を評価する57項目の計77項目であった。質問紙調査では、各項目に対し専門家からのItem Level Content Validity Index(以下、I-CVI)での評価を得た。項目毎に「妥当でない」~「妥当である」の4 段階評価で回答を得て「ほぼ妥当である」「妥当である」に評価した専門家の比率が0.78 以上の場合に内容妥当性が良好と判断した。また、専門家からの回答理由や改善方法などの詳細な意見を得るため、半構造的インタビューを行った。 その結果、I-CVIが0.78未満は9項目であり、主に抽象的な表現や重複項目の指摘で低下していた。また、I-CVIが0.78以上の項目でも重複項目の指摘、対象者が理解しやすい表現への修正意見、さらに不足項目の意見も得た。これらの結果をふまえ、重複項目の削除および設問表現の修正、不足項目の追加を行い、セルフケアの取り組み程度を評価する16項目、セルフケアに関連する要因を評価する38項目の計54項目のアセスメントツールに改訂した。今後は、改訂したアセスメントツールを患者アセスメントで試用し、信頼性・妥当性を検証する必要がある。
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Research Products
(3 results)