2020 Fiscal Year Research-status Report
未婚男性の社会的ネットワークを活かした生活習慣改善支援モデルの開発
Project/Area Number |
19K19710
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
高橋 秀治 宮崎県立看護大学, 看護学部, 講師 (40747292)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 壮年期 / 未婚 / 男性 / 生活習慣病予防 / 社会的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
【概要】本研究の目的は、周囲とのつながりが少なく公衆衛生上のリスクの高い未婚男性の社会的ネットワークに焦点を当て、壮年期未婚男性の社会的ネットワークと生活習慣病予防のためのセルフケア行動や社会的つながり・支援を明らかにすることで、壮年期未婚男性の社会的ネットワークを活かした生活習慣改善支援モデルを開発することである。 【文献レビュー】今年度は、研究枠組みを検討するため生活習慣改善プログラムにおける社会的支援内容を明らかにし、壮年期男性の生活習慣改善を促進する社会的支援を再度検討を深めた。国内外の文献から生活習慣改善プログラムに含まれる社会的支援の内容を抽出し、効果との関連から、壮年期男性の生活習慣改善を促進する社会的支援について深く検討した。研究結果は国内外の看護系学会で発表を行った。 【インタビュー調査】壮年期未婚男性の生活習慣病予防につながる態度やセルフケア行動の内容及び社会的つながりによる影響について明らかにするために、10名の壮年期未婚男性へのインタビュー調査を実施した。調査の実施に当たっては、所属機関の研究倫理委員会の承認を得た上でに実施するために必要な手続き行った。生活習慣病予防に繋がるセルフケア行動や社会的つながりについて質的に分析を行なった。その結果をまとめ現在論文投稿準備を行っている。 【質問紙調査】壮年期未婚男性の生活習慣病予防につながるセルフケア行動の実践・継続において、ソーシャルサポートを中心とした要因についてその関連性を明らかにするために、企業に協力をいただき質問紙調査を実施した。調査結果は量的に分析を進めるとともに、調査予定数に達するまで、引き続き調査実施に向けて調査協力企業との調整を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施計画に沿って進めているが、当該年度内に予定していた調査が開始できていないため、「やや遅れている」と判断した。理由として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生により、研究計画の大幅な変更が必要となり、昨年度実施予定のインタビュー調査が今年度の実施に持ち越されたことが大きい。また、質問紙調査の実施にあたり調査協力候補先での新型コロナウイルス感染症流行に伴う業務量の増大により、協力を得ることが難しくなったため、新たに調査協力先の発掘などが必要となった。そのため、質問紙調査に必要な委託料等の経費は次年度に繰り越しとした。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに、壮年期未婚男性の社会的支援内容の文献検討から研究枠組みを設定した。また、壮年期未婚男性へのインタビュー調査から、壮年期未婚男性の生活習慣病予防につながるセルフケア行動の内容及び社会的つながりについて質的に検討を行ってきた。また、質問紙調査も実施し、量的にも検討を行ってきた。次年度も引き続き質問紙調査を実施し、生活習慣病予防のためのセルフケア行動と社会的支援との関係を明らかにし、生活習慣改善支援モデル試案を作成し、評価を行っていきたいと考える。
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Causes of Carryover |
理由として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生により、インタビュー調査が中断したことも大きい。また、質問紙調査の実施にあたり調査協力候補先での新型コロナウイルス感染症流行に伴う業務量の増大により、協力を得ることが難しくなったため、新たに調査協力先の発掘などが必要となった。そのため、質問紙調査に必要な委託料等の経費は次年度に繰り越しとした。
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