2021 Fiscal Year Research-status Report
ストレスチェック結果をもとにした職場環境改善における看護支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19K19713
|
Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
猪股 久美 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (90464784)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 職場環境改善 / 産業看護職 / ストレスチェック / 集団分析 / 多職種連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ストレスチェックの集団分析結果をもとにした職場環境改善を行うために看護職が実施する支援プログラムを考案することである。 これまで、職場環境改善支援の経験がある産業看護職にどのような支援を行ってきたかインタビューを行った。その内容は、他職種との連携、支援内容とタイミングの観点から質的にまとめた。職場環境改善支援の経験のある看護職であっても、困難に感じていることが存在しているということと、その困難を乗り越える方策も連携する対象、役割分担も事業所や看護職によって違いが大きいということが明らかになってきた。そのため、グループインタビューを行った。令和3年度はグループインタビューの結果をまとめた。参加者同士のディスカッションを通して、個別インタビューでは得られなかった活動困難時のアプローチ方法が複数明らかになってきた。それにより、令和元年度、2年度で項目化した活動内容に、別の活動内容も追加された。令和4年度は、活動内容として明らかになったことを項目化し、量的に調査することを通して、それらの活動がどの程度行われているのか、行っている看護職のもつ背景の特徴にはどのようなものがあるのかを明らかにしていく予定である。それにより、職場環境改善における看護支援プログラムに組み込む活動内容を検討し、プログラムにまとめていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行により、予定していたグループインタビューの実施が困難となった。オンラインによるグループインタビューの環境整備、テストを経て実施した。複数回グループインタビューの実施を予定していたが、その後、対面での実施が不可能な中、インタビュー参加者のオンライン環境の変化等で実施が不可能となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は、コロナ禍やオンライン環境の状況に左右されない方策を検討しながら、量的な調査を進めていくこととする。 現在はこれまでの個別インタビューとグループインタビューで得られたことを用いた質問項目を作成中である。 それにより、職場環境改善における看護支援プログラムに組み込む活動内容を検討し、プログラムにまとめて完成を目指す。
|
Causes of Carryover |
予定していたグループインタビューが実施できなかったため、会場費、謝礼、会議費、音声データの文字化の外注の費用を使用しなかった。 次年度は質問紙調査の実施を予定しており、それに伴う外注の費用、印刷のための物品費、郵送代などの使用を予定している。
|