2022 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者への予防パンフレットとチェックリストによる熱傷予防法の開発
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19K19714
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
若濱 奈々子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (20822761)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 熱傷 / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢者の熱傷の受傷経験とその予防に関する意識調査から、熱傷の受傷の関連要因を把握し予防のチェックリストへ繋げることが目的である。 これまでの研究で、地域で暮らす認知症高齢者と非認知症高齢者の生活行動からみた熱傷の受傷原因について診療録・看護記録から比較分析したところ、認知症高齢者では、加齢変化に加えて認知機能障害が熱傷の受傷へつながっていたことや、「火炎」による熱傷が重症化しやすく、受傷が最も多い生活行動は「暖をとる」であることが明らかとなった。また、認知症高齢者では、受傷原因を覚えていないこともあった。 そこで、今年度は、地域在住の認知症のない高齢者への集合調査のの予定であったが、COVID-19の感染状況が長期化しており、高齢者が集まる機会は少しずつ増えてきていたものの未だ少なく、リクルートが進まなかった。また、出産による産前産後休暇・育児休暇の取得に伴い研究期間も1年間延長したが、育児もあり復帰後の研究遂行が難しい状況でもあった。 本研究は、高齢者の協力が不可欠であり、他の調査方法も検討したが、高齢者にとってはWeb調査などは難しく回収率が低くなることが予測されたため、調査方法は変更予定はない。COVID-19が感染症法上の5類に移行し、活動が少しずつ再開してきているため、感染状況を鑑みながら研究活動を推進していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の感染状況が長期化しており、高齢者が集まる機会は少しずつ増えてきていたもの外部の受け入れが未だ少なく、リクルートが進まなかった。また、出産による産前産後休暇・育児休暇の取得に伴い研究期間も1年間延長したが、復帰後の研究遂行が難しく当初の計画よりやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、高齢者への集合調査を予定しているため、高齢者の協力が不可欠である。高齢者にとってはWeb調査などは困難であり、回収率が低迷することが予測されたため、調査方法は変更予定はない。5月より、COVID-19が感染症法上の5類に移行し、活動が少しずつ再開してきているため、感染状況を鑑みながらリクルートと調査を継続していく。
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Causes of Carryover |
COVID-19の感染状況が長期化しており、研究の遂行状況が遅れている。また、出産による産前産後休暇・育児休暇の取得に伴い研究期間も1年間延長したため、次年度へ繰り越すこととした。
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