2021 Fiscal Year Annual Research Report
閾値下うつ病のためのスマートフォンアプリケーションの開発と効果検証
Project/Area Number |
19K19724
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
平尾 一樹 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70568401)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 閾値下うつ / スマートフォン / アプリケーション / うつ病 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、我々の開発したSPSRSアプリケーションによる介入が閾値下うつ病(StD)の中心的な症状の1つである抑うつ気分を即時に改善できるかどうかをパイロットランダム化並行群間比較試験にて検討した。方法は、32名のStD患者が実験群(n = 16)または対照群(n = 16)に無作為に割り付けられた。実験群にはSPSRSアプリケーション介入(肯定的な言語刺激を含む10分間のビデオ視聴)を、対照群にはYouTubeアプリケーション介入(肯定的な言語刺激なしの10分間のビデオ視聴)を行った。主要アウトカムは,介入後のProfile of Mood States 2nd Edition-Adult Short (POMS 2-A Short) における抑うつ-落込みのベースラインからの変化であった。その結果、実験群では、対照群に比べ、POMS 2-A Shortスコアにおける抑うつ-落込みにわずかな改善(adjusted Hedge's g = -0.32)が認められた。さらに分析の結果から、今後の本格的なランダム化並行群間比較試験でPOMS 2-A Shortの抑うつ-落込みを評価するには、各群56名(合計112名)のサンプルサイズが必要であると推定された。 SPSRSアプリケーションによる介入は、StD患者の抑うつ気分の即時的な改善に有効である可能性がある。今後、正式に算出されたサンプルサイズに基づく本格的なランダム化並行群間比較試験を実施し、これらの知見を再現することが必要である。
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Research Products
(2 results)