2022 Fiscal Year Research-status Report
An exploratory research on preventive support methods for bonding disorders to infants of foreign women living in Japan.
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19K19729
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
杉本 敬子 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (50700548)
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Project Period (FY) |
2021-03-01 – 2024-03-31
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Keywords | 在日外国人女性 / ソーシャルサポート / ボンディング / 産後うつ / データ分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、在日外国人母子が慣れないに日本社会の中で、十分なソーシャルサポートを得られずに孤立することで生じる、乳児へのボンディング障害を予防するために有効な支援体制を構築することを長期目的とする。この質的研究では、関係性規制理論(Lakey & Orehek, 2011)を基に実施しているため、本研究では、産前産後の在日外国人女性の社会支援に対する認識を明らかにすることを目的とした。2022年度には、論文執筆に必要な国内外の文献検討、及び在日外国人妊産婦を対象としたフォーカスグループ研究の質的データの分析を行ない、ソーシャルサポートに関するニードと課題ついて検討した。国内外の文献検討では、海外移住者の産後女性は非移住者の女性よりも、育児ストレスが強くボンディング障害のリスクが高いということが、グローバルな課題として注目されていた。さらに、社会支援の欠如が、移住女性の周産期メンタルヘルス障害の重要なリスク要因であることが、西欧諸国の研究を統合したシステマティックレビューで示唆されていた(Anderson et al., 2017; Falah-Hassani et al., 2015; Fellmeth et al. 2017; Stevenson et al., 2023)。本研究のフォーカスグループの結果からも、在日外国人妊産婦に対する社会支援が欠如していることが浮き彫りとなっており、今後、さらにデータ分析を進め、在日外国人妊産婦への社会支援とメンタルヘルスの関係性について考察を深め結果を報告していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19パンディミック下での海外長期研究滞在中であるため、本課題の進捗状況に遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、フォーカスグループおよびインタビュー調査のデータ分析を進め、国内外の研究者から指導助言を得ながら、学術学会や研究論文にて、研究成果を報告していく予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は、COVID-19感染症の蔓延下での海外長期研究滞在のため、国内外ともに旅費を伴う出張ができず、次年度への繰越額が生じた。2023年度は、国内外での研究発表や調査のための旅費、及び論文投稿のための経費に研究費を使用する予定である。
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