2023 Fiscal Year Research-status Report
An exploratory research on preventive support methods for bonding disorders to infants of foreign women living in Japan.
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19K19729
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
杉本 敬子 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (50700548)
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Project Period (FY) |
2021-03-01 – 2025-03-31
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Keywords | 在日外国人女性 / ソーシャルサポート / メンタルヘルス / 産後うつ / ボンディング / システマティックレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、在日外国人母子が慣れない日本社会の中で、十分なソーシャルサポートを得られずに孤立することで生じる、乳児へのボンディング障害を予防するために有効な支援体制を構築することを長期目的とする。この質的研究は、関係性規制理論(Lakey & Orehek, 2011)を基に、産前産後の在日外国人女性の社会支援に対する認識を明らかにすることを目的としている。2023年度には、海外の研究者との協働にて、東アジアの国際移住妊産婦のメンタルヘルスに関するシステマティックレビューを実施した。その結果、近年、東アジアでは国際移住民が急増しているにもかかわらず、国際移住妊産婦のボンディング障害等のメンタルヘルスに関する研究が不足しており、十分にサポートを得られていないことが示唆された。2024年度は、このシステマティックレビューの結果とともに、質的研究の結果を公表していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
海外長期研究滞在であったため、本課題の進展状況に遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、システマティックレビューの結果を含む研究の成果を、学術会議や学術論文にて報告していく予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染症の蔓延下での海外長期滞在のため、国内外ともに旅費を伴う出張ができず、次年度への繰越額が生じた。2024年度は、国内外での研究発表や論文投稿のための経費に研究費を使用する予定である。
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