2020 Fiscal Year Research-status Report
へき地のソーシャル・キャピタルを「8050」世帯の支援に活かす介入研究
Project/Area Number |
19K19743
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
田場 真由美 名桜大学, 人間健康学部, 教授 (90326512)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 8050 / へき地 / ソーシャル・キャピタル / 保健師 / 大人の引きこもり / 地域づくり / 地域共生社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、対象地域の「8050」の全戸訪問をし、その事例の検討分析を重ね、住民と行政と大学との協働でソーシャル・キャピタルを活かした地域共生社会の介入モデル開発である。 コロナ禍のために、全世帯訪問の実施は困難となり訪問ではなく来所型の高齢者への聞き取り調査とへき地を対象とする保健師との事例検討会等を含めた研究方法案を検討中である。しかし、これまでフィールドワークとして実施してきたへき地自治体の保健師や社会福祉協議会、地域包括支援センター、地域住民等との情報交換や交流などの定期的な活動は令和2年度は全面休止であった。令和3年度から再開される予定である。 令和2年度(2020)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策の影響を受け、対象地域の自治体との調整、実施は、高齢化率30.0%以上であること、医療機関が乏しいこと、所属大学に方針でフィール研究の許可が得られなかったこと、さらに、へき地住民らが、他地域からの移動を拒否していたことから当初の計画での実施は困難であり、実施はできなかった。 そのため、①出版されている図書の事例の分析、②地方紙の「8050」事例の分析、③対象地域の行政職との調整等を実施しているところである。①の都会の事例と②の地方紙の事例と対象地域のへき地で生活する事例との引きこもった経緯や現在の生活様式が異なることが推察される。事例の比較、分析中である。また、先行研究の文献検索中である。 これらのことから、研究倫理審査の再申請を予定している。新型コロナウイルス感染症の影響は大きい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策の様々な施策と高齢化率30.0%以上の地域のために、訪問の拒否があり、ほとんど実施ができていないためである。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、研究が停滞しているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
対象地域の高齢者に新型コロナウィルス感染症のワクチン接種が完了する時期に、全戸訪問調査、自治体保健師との相談、事例検討会を開始する。 その後、対象地域の調査内容を基に、自治会長や保健師、民生委員、近隣住民とともに地域共生社会の概要の理解とその地域の目指す「8050」の親なき後の残された家族の支援について「地域が何ができるか」「何をしていきたいのか」と地域力の測定と目標設定の支援をする。 本研究の目的である対象地域の「8050」の全戸訪問をし、その事例の検討分析を重ね、住民と行政と大学との協働でソーシャル・キャピタルを活かした地域共生社会の介入モデル開発への調整を実施していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響のために研究の実施ができず、学会はオンライン開催となったことで旅費や研究調査の実施による経費を使用する機会がなかったことが理由である。
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