2020 Fiscal Year Research-status Report
酸化ストレスマーカーを指標としたdaily hasslesの実態と評価
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19K19745
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
伊藤 治幸 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (70457737)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / 精神的ストレス / Daily Hassles |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、継続したデータ収集を行い昨年度の85名の被験者と合計し120名のデータを収集することができた。追加したデータを含めて、精神的ストレスの指標を(DHS:daily Hassles Scale)およびWHOに準拠して作成されたGHQ12:The General Health Questionnaireとし、酸化ストレスとの関連を分析した。酸化ストレスは、酸化度と抗酸化度の視点から分析を行い、d-ROMsテスト及びBAPテスト(Biological Anti-oxidant Potential Test)を用いて評価した。分析に当たっては、日常生活習慣、服薬状況、疾病の有無、BMI、アテネ式不眠尺度、CES-D等を共編量とした重回帰分析を実施した。 分析対象者120名の内訳は、男性24名、女性96名、平均年齢が32.9歳であった。 重回帰分析の結果、d-ROMsの値は、性別、DHS、GHQ12スコア、ホルモン剤と正の関連がみられた(p<0.05)。年齢、BAP値、GHQ、アテネ式不眠尺度は有意差がみられなかった。昨年の分析と同様にホルモン剤の使用は、酸化度に有意な影響(p<0.01)を及ぼしていた。 また、BMIが高い人ほど、d-ROMs得点が高い傾向にあった。 データを追加した分析においても、精神的ストレスの指標としたDHSやGHQ12の値と酸化度に有意な関連が認められたことは、精神的ストレスが酸化ストレスに影響を与える可能性を強める結果と考える。 しかしながら、昨年に引き続き、新型コロナウイルスの影響によりデータ収集が十分に行えず、2020年度に予定していた人数を調査することができなかった。加えて、男性と女性の参加者の割合にばらつきがあるため、2021年度は、男性被験者の割合を増やし研究を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度は、25名の被験者を対象に調査を実施できた。1年目と2年目の合計で120名の被験者を対象に調査できているため概ね順調に進展していると考える。一方で、新型コロナウイルスの影響の影響により2020年度は、調査実施の進行に影響を受けたため、2021年度は、対象者をさらに増やして調査を行う必要がある。3年目は、サンプルサイズを満たすサンプル数まで対象者を増やして調査を行い、結果を学会発表、論文作成に向けた取り組みを行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定した計画通り、データ収集の項目は変更せず調査を継続する。 対象者について、2019年度よりは年齢のばらつきが少なくなったが、男性の被験者が少ないため、男性と女性の対象者のばらつきを少なくし調査を継続する。
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Causes of Carryover |
試薬の購入及び謝礼品、論文作成のための費用
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