2019 Fiscal Year Research-status Report
新人訪問看護師の資質的・獲得的レジリエンス支援プログラムの開発と有効性の評価
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19K19748
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
蓮井 貴子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (50450002)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 新人訪問看護師 / 資質的レジリエンス / 獲得的レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はアンケートによる量的研究のための文献検討および調査実施のための準備を行った。調査研究の目的は訪問看護師の職業性ストレスと資質的・獲得的レジリエンスとの関連およびそれらの構造について探索的に明らかにすることである。訪問看護経験年数による構造の差異についても検討を行うこととし、訪問看護師のストレス要因や、資質的・獲得的レジリエンス要因の研究の動向や課題についての研究の動向について整理を行った。そして、先行研究の概観の結果から仮説モデルの検討を行った。また、調査研究を行うための使用尺度の精選を行い、使用する尺度の使用許諾や使用にあたっての条件等を確認した。調査研究の対象施設については乱数の割付による無作為抽出により行った。これにより全国の訪問看護事業所250か所を抽出し、調査対象施設のリストアップをするとともに、これらをもとに研究計画書を作成し、所属機関の研究倫理委員会に研究倫理審査の申請を行い2020年3月に承認が得られた。また、アンケート調査については調査票の印刷、封入、郵送及び回収を委託して実施することとして、委託する調査会社の選定および契約の準備を行った。量的研究のための調査と並行してフォーカスグループインタビューのための研究計画書の作成を行っている。フォーカスグループインタビューのためのインタビューガイドの作成や、対象者の選定を行い、研究計画書の作成および所属機関への研究倫理委員会の審査を受けるための書類の準備をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象施設のリストアップに時間がかかった。また、できるだけ多くのアンケート回収数が期待できる方法について検討をしていたことも研究の進捗が遅れている要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
量的研究については、既に研究倫理委員会の承認も得られ、調査を委託する業者との契約もすすめているため、2021年度中に量的研究の結果の概要を得られる予定である。また、フォーカスグループインタビューの研究計画の作成および研究倫理審査の準備をすすめ、その結果から、介入研究のプログラムの検討を行っていきたい。
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Causes of Carryover |
2020年度は文献検討および研究計画書の作成、研究倫理審査の準備を行っていたため次年度使用額が生じることとなった。2021年度に調査研究およびインタビュー調査を行う予定である。
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