2022 Fiscal Year Research-status Report
新人訪問看護師の資質的・獲得的レジリエンス支援プログラムの開発と有効性の評価
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19K19748
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
蓮井 貴子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (50450002)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 資質的レジリエンス / 獲得的レジリエンス / アサーション / ソーシャルスキル / リフレクティング |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は訪問看護師を対象としたランダムサンプリングによる質問紙調査の結果の概要から、介入方法の検討を行った。また、質問紙調査の結果については関連分野での学術大会での口頭発表を行い、結果の概要についての整理をした。また、調査結果の論文投稿の準備をすすめている。資質的レジリエンスでは、対人ストレスの調整や他者への支援などのストレスへの対処行動の豊かさとの関連性が示された。また、獲得的レジリエンスとの関連では自己抑制等との関連が示された。これらの結果から、訪問看護師を対象としたレジリエンス支援プログラムの内容を検討し、介入研究と評価を行うための準備を行い今後の方向性への見通しを立てた。資質的レジリエンス(楽観性や、統制力、社交性、行動力)は対人ストレスの調整や、他者への支援をうまくやれることとの関連が示された。この結果から、ストレスへの対処行動の豊かさと資質的レジリエンスが関連すると考えられた。また、獲得的レジリエンス(問題解決思考、自己理解、他者心理の理解)では、資質的レジリエンスと同様に対人ストレスの調整の他、自己抑制や情緒安定性との関連が示された。これらの結果から、訪問看護師のレジリエンス支援プログラムの中に問題と積極的に向き合う、対人葛藤との折り合いをつけるための方策を含める予定である。また、獲得的レジリエンスには自分の気持ちを相手に伝えるなどの自己表現の方法や、情緒安定をはかることができるプログラムを含める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
レジリエンス支援プログラムの介入方法の検討の遅れおよび研究代表者の所属機関の異動に伴い、研究の進捗に停滞が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度当初より、介入研究を実施するための研究倫理審査申請等の準備をすすめ、検討したプログラムの評価をすすめる予定である。また、2020年度に実施した質問紙調査の研究成果の公表についても現在、論文執筆の準備をすすめている。
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Causes of Carryover |
研究代表者の所属機関の異動等により研究の進捗に遅れが生じている。2023年度は質問紙調査結果の論文投稿及び介入研究の実施を予定している。論文投稿料や介入実施のための支出が生じる予定である。
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