2022 Fiscal Year Research-status Report
レビー小体型認知症療養者の日常生活上の困難を改善する訪問看護ケアモデルの開発
Project/Area Number |
19K19757
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
湯本 晶代 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (10825037)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | レビー小体型認知症 / 訪問看護 / ケアモデル / 日常生活上の困難 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、申請者が認知症ケアのエキスパートへの調査結果をもとに作成したレビー小体型認知症(DLB)療養者の日常生活上の困難の改善を目的とした訪問看護ケアモデルについて洗練し、認知症ケアに精通していない訪問看護師が活用可能なスタンダードなケアモデルを開発することである。本研究は、①文献検討、②訪問看護師へのインタビュー調査、③訪問看護師への質問紙調査、④エキスパートパネルによるケアモデルの洗練の4段階で構成されている。 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により臨床現場が混乱していたため、昨年度までは2段階目の訪問看護師へのインタビュー調査を予定通りに行うことができなかった。本年度はデータ収集方法およびリクルート方法を変更し、計13名の訪問看護師を対象に、研究者が作成した訪問看護ケアモデルの明瞭性および実行可能性、DLB在宅療養者への訪問看護支援に関するジェネラリストの訪問看護師の困難に関するインタビュー調査を実施し、データ収集を行うことができた。その結果、作成したケアモデルの表現の修正点について、有益な示唆を得ることができている。また、ジェネラリストの訪問看護師がDLB在宅療養者への訪問看護を提供するうえで抱えている困難について、認知症ケアエキスパートの訪問看護師とは異なる困難を抽出することができている。 現在、3段階目の質問紙調査に向けて、インタビュー調査の分析を進めているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて臨床現場が混乱しており、インタビュー調査を当初の予定通り進めることが困難であった。そのため、当初の計画から2年遅れで研究を進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、遅れてはいるものの2段階目の訪問看護へのインタビュー調査まで終えることができた。分析を進め、次年度は2段階目の調査結果をもとに、3段階目の訪問看護師への調査票以降の調査を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
学会がオンラインで開催されることが多かったこと、インタビュー調査をオンラインで行ったことから、旅費の支出が計画より少なかった。また、予定より進捗が遅れており、アンケート調査のための支出計上に至らなかった。 次年度は今年度の調査をもとにアンケート調査を行い、研究費の適切な使用を行っていく。
|