2022 Fiscal Year Annual Research Report
認知症終末期ケアの質向上を実現する症状マネジメント尺度の開発
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19K19760
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
湯本 淑江 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00755184)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症 / 終末期 / 苦痛 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、「認知症終末期の症状マネジメント尺度」項目案について、認知症終末期のケアの経験が豊富な専門家へのヒアリング、調査票設計への意見聴取、本調査を行った。 専門家へのヒアリングは、高齢者施設にて終末期ケアに従事する、医師、看護師、専門看護師、介護士、作業療法士に行った。項目の妥当性を中心に、重要性など認知症の終末期高齢者の経過にどの程度沿ったものとなっているかを評価してもらい、評価の内容や意見に基づき項目の削除や修正を検討した。各項目についての評価は数値にて行い、妥当性の指標(Content Validity Ratio)を算出し、数値が基準(0.8)を超過することを目標として修正を重ねた。修正しても指標の数値が改善されず、低いままの項目に関しては重要性の数値などを併せて検討の上削除を行った。この結果項目案は38項目から36項目になり最終項目案が完成した。 調査表設計への意見聴取は、本調査の対象となる高齢者施設にて、終末期ケアの経験がある看護職4名を対象として行った。調査票への回答にかかった時間、回答の様子などとともに、調査票の文言や表現などについて意見を求めた。 本調査は2022年9月から10月に郵送調査にて行った。全国約8000件の特別養護老人ホームより看取りを行う施設を抽出し、さらに都道府県別に層化無作為に抽出した2500件を対象に認知症終末期の症状マネジメント尺度項目などを記載した調査票を郵送した。対象施設で働く、5名以上の認知症高齢者の看取り経験を持つ看護職に回答を依頼した。599部(24.0%)の返送があった。データ入力の上、現在データ分析を行っている。
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Research Products
(1 results)