2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢者ケア施設における本人・家族・専門職が協働するACP看護支援モデルの構築
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19K19764
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
中村 円 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10737505)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 意思決定 / 意思決定支援 / アドバンス・ケア・プランニング / エンド・オブ・ライフケア / 高齢者 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終目的は、看護職が行う意思決定支援およびアドバンス・ケア・プランニング(以下、ACP)の実態を明らかにし、看護実践の構造に基づいたACP看護支援モデルを構築することである。 昨年度、COVID-19の影響から、研究対象者を高齢者ケア施設から在宅ケアを受ける高齢者へ変更した。 2021年度の研究実績としては、高齢者の生活の場における意思決定プロセスを明らかにすることを目的に、14名の在宅ケアを受ける高齢者を対象にインタビュー調査を実施し、データ分析を進めることができた。 この調査では、これまでの高齢者の意思決定に関する先行研究とは異なる視座から、日々の暮らしの中で疾患や不自由さと向き合いながら、高齢者がどのような意思決定をしているのかを明らかにすることができた。この調査結果は、生活者として高齢者が何を考え、どのように判断して自分らしい生活を選択し、決定しているのか、そのありようが明らかとなったといえ、今後看護支援モデルの構築を行う上で活用できるものであると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響で研究対象者の条件の変更や対象者数の減少が生じてしまったものの、2021年度はデータ収集と分析をおおむね順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の推進方策は以下を計画する。 ①2021年度の調査結果にもとづき、看護支援モデル案を構築する ②上記①の内容について、実践家へのインタビュー調査を実施する スケジュールとしては、上記①を2022年7月まで、②を2月までに遂行する予定とする。 また、2021年度の調査結果について、9月または12月の国内関連学会で発表し、学術雑誌への投稿を予定する。
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Causes of Carryover |
研究成果を国内外の学会で発表するための旅費を計上していたが、COVID-19の影響によりオンライン開催等となっているため、支出がなかった。次年度はオフラインでの開催があれば積極的に参加し、広く研究成果を公表する予定である。 また、国外の学術雑誌への論文投稿に向けて、英文校正や投稿に係る費用を計上し、使用する予定とする。
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Research Products
(2 results)