2023 Fiscal Year Research-status Report
有料老人ホームでの看取りに向けた事前意思確認のあり方と看護の役割に関する研究
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19K19780
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
金原 京子 関西医科大学, 看護学部, 講師 (20454738)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 介護付き有料老人ホーム / アドバンスケアプランニング |
Outline of Annual Research Achievements |
入居高齢者にとって、終の棲家となる介護付き有料ホーム(以下、ホーム)での高齢者の穏やかな最期のため、ホームの看護師によるエンドオブライフケアやアドバンスケアプランニングの実践内容や実践知を明らかにすることを目的に、施設内看取りに積極的な施設の職員を対象にインタビュー調査を行った。2023年度はCOVID-19も5類に移行し、ホームへの部外者の立ち入りも容易になったことから、5つの施設の熟練看護師5名、介護職4名、ケアマネージャー4名に半構造化面接を実施した。 介護付き有料老人ホームは比較的元気な段階からの入居者が多いが、死を忌避する日本の文化的背景もあり、入所時に高齢者本人がACPを行うことは少なく、高齢者の体調が悪化してからの家族による代理意思決定が多い実態があった。そのため、看護師は日々の関りを通して【高齢者や家族との信頼関係構築を基盤】とした上で、【エンドオブライフケアのアプローチの開始時期の見極め】を行い、高齢者や家族が現状を受け入れやすいように【医師や多職種へのはたらきかけを行っていた】。また、看護師はそれまで疎遠であった【高齢者と家族を結び付けたり】、【高齢者や家族が受け入れやすいような言葉や方法で高齢者の状況を伝え】ていた。また、【高齢者が日々の暮らしを継続できる】ように、【不安を募らせる家族や介護職を支援し】、【高齢者が最後に家族との時間をもち】、高齢者の死が残された家族にとって辛い記憶とならないよう、安らかで【美しい姿で旅立てるよう】支援しており、介護付き有料老人ホームの看護師は、高齢者本人と家族、多職種を互いに結び付ける中枢となっていた。左記の成果は、第5回国際ケアリング学会にてポスター発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響が薄れ、面接調査が可能となったが、2023年度は5施設しか面接調査が行えなかったため、2024年度はあと数件、面接対象施設を増やす予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度はあと数件、面接対象施設を増やし、調査を完結させる予定である。 また、介護付き有料老人ホームでのACPに向けた看護師の役割について、介護職やケアマネージャーにも面接調査を行っていることから、多職種から求められている役割といった点からの分析を進めたい。
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Causes of Carryover |
2023年度はCOVID-19の影響も少なくなり、介護付き有料老人ホームへの面接調査が可能となったものの、十分なインタビュー件数を得られなかったため、2024年度も続行し、本年度での完結をめざす。
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Research Products
(1 results)