2019 Fiscal Year Research-status Report
Relationship between pelvic alignment and pelvic floor muscle strength, menstrual symptoms
Project/Area Number |
19K19817
|
Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
梶原 由布 畿央大学, 健康科学部, 助教 (60756310)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 月経困難症 / 骨盤底筋機能 / 骨盤アライメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は①骨盤アライメントと骨盤底筋機能、月経随伴症状との関連性、②骨盤のゆがみに影響を及ぼす因子の検討、③骨盤のゆがみに対するセルフエクササイズの効果について検証を行うものである。骨盤アライメント(骨盤のゆがみ)と骨盤低筋機能や月経痛を始めとする月経随伴症状について、臨床では経験則的に関連があると考えられているものの検証には至っていない。これらの関連を検証し、骨盤のゆがみに影響する因子を明らかにすることやセルフエクササイズが骨盤アライメントや月経随伴症状への効果を検証することで月経痛に対する治療に役立てることが出来ると考える。また、体表から容易に評価できる骨盤アライメントから触知の困難な骨盤底筋機能の低下が予測できれば、腰痛や尿失禁、骨盤臓器脱などの骨盤底機能障害のリスクがある者を早期に判別し、予防や治療につなげやすくなると考えられる。 2019年度は本測定の準備が遅れたことや測定を予定していた時期に新型コロナウイルス感染症の流行が発生したことから思うような進行が出来ず、数例の測定に留まっておりデータの比較には至っていない。 今後は新型コロナウイルス感染症が収束し、測定が可能な状況になれば速やかに研究を再開したいと考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
第一に測定に使用する機器の購入時期がやや遅れてしまったこと、使用機器による測定の練習や測定補助者への指導・手技の修得に時間がかかってしまったことで研究の開始が遅れてしまった。 第二に、本研究では月経周期のうち月経期以外(極力、卵胞期)に測定することにしているが、研究協力者の月経周期に合わせて測定日を調整するのが難しく、研究対象としている大学生が長期休暇となる3月に集中的に測定を設定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により被験者を登学させる際の通学時の感染リスク、測定時には三密の状況が生まれてしまうことによる感染リスク、測定補助者も学生であるため同様のリスクがあることを考慮し、測定を中止したことによりデータ収集が出来なかった。 現在、研究代表者の所属機関では前期中全て遠隔授業が基本となり、一部の対面授業のみが許可されている状況から研究実施は困難な状況が継続しているため、今後もデータ収集の遅れが続くことが予測される。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究では自己記入式アンケート以外の測定については測定者、測定補助者ともに密接した状況で行う必要があること、一部測定については肌を露出する必要があるため扉を大きく開けての換気が難しいことから新型コロナウイルス感染症の感染リスクは少なくないと考えられる。感染が収束し、学生の登学制限が解除されてから測定を再開する予定だが、測定前後の消毒やマスクの着用、換気など感染予防を徹底して実施する。また、自記式アンケートはウェブ上で回答できるフォームを作成するか、被験者と同席しない環境で実施できるようにする。 また、測定再開に先立って学内メール等を利用して被験者を募集し、再開の目途が立った際にスムーズに予定が立てられるようにしておく。昨年度は少数ずつリクルートを行ったため被験者の月経周期と測定者の予定が一致せず、測定が思うように進まなかった。今後は一度に大人数に向けて募集を行い、研究参加への同意が得られた者へには早い段階で月経周期の確認をしておくことで効率的に測定日を決められるようにする。 研究再開が可能と判断出来れば、引き続き測定を行い、随時データの入力や分析を行っていく。データが予定の数に到達すれば最終的な分析、結果の発表の準備を行う。
|
Causes of Carryover |
データ収集が順調に進まなかったため、データ入力・解析用に購入予定であったPC及び解析ソフトの購入をしなかった。また、同様にデータが揃わず学会発表が出来なかったため参加費、旅費が発生しなかった。 次年度使用額はデータ入力・解析用のPC及び解析ソフトの購入費に充てる予定である。
|