2021 Fiscal Year Research-status Report
Relationship between pelvic alignment and pelvic floor muscle strength, menstrual symptoms
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19K19817
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
梶原 由布 畿央大学, 健康科学部, 助教 (60756310)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 月経困難症 / 骨盤底筋機能 / 骨盤アライメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は①骨盤アライメントと骨盤底筋機能、月経随伴症状との関連性、②骨盤のゆがみに影響を及ぼす因子の検討、③骨盤のゆがみに対するセルフエクササイズの効果について検証を行うものである。骨盤アライメント(骨盤のゆがみ)と骨盤低筋機能や月経痛を始めとする月経随伴症状について、臨床では経験則的に関連があると考えられているものの検証には至っていない。これらの関連を検証し、骨盤のゆがみに影響する因子を明らかにすることやセルフエクササイズが骨盤アライメントや月経随伴症状への効果を検証することで月経痛に対する治療に役立てることが出来ると考える。また、体表から容易に評価できる骨盤アライメントから触知の困難な骨盤底筋機能の低下が予測できれば、腰痛や尿失禁、骨盤臓器脱などの骨盤底機能障害のリスクがある者を早期に判別し、予防や治療につなげやすくなると考えられる。 2021年度も昨年度、一昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の流行が治まらず、遠隔授業中心の期間があったこと、また主に測定を予定していた8、9月及び2、3月に緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の発出もあり、対面かつ近距離での測定が必要となる本研究の再開は感染リスクが高いと判断し、データの測定が出来なかった。 現在、測定の再開に向けて被験者の再募集及び測定の準備を進めている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は女子大学生を対象とした研究であるが、新型コロナウイルス感染症の流行により学生の登学に制限を設けていた時期があり、授業以外の時間に登学させるのは適切でないと判断したこと、測定自体も近距離での接触が多く、測定時間も長くなること、プライバシー保護の観点から窓やドアを開けての換気が困難であり感染リスクが高いと判断したことから、データの測定が行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では自己記入式アンケート以外の測定については測定者、測定補助者ともに密接した状況で行う必要があること、一部測定についてはプライバシーへの配慮のため扉を大きく開けての換気は困難であることから新型コロナウイルス感染症の感染リスクを有すると考えられる。 今後は測定前後の消毒やマスクの着用など感染予防を徹底して実施する。また、自記式アンケートをwebからでも回答できるようにするなど、被験者と測定者の接触を最低限にする方法を検討する。 引き続き測定を行い、随時データの入力や分析を行っていく。データが予定の数に到達すれば最終的な分析、結果の発表の準備を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響によりデータ測定が実施出来なかったため、被験者および測定補助者への謝金が発生せず、消耗品の使用もほとんどなかったため購入の必要がなかった。また、研究の進捗がなく参加予定であった学会に参加しなかったため旅費および学会参加費も不要となった。今後、測定が再開されれば元々の予定であった謝金として使用する。
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