2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K19835
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
山本 哲 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (00735334)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 非侵襲的脳刺激 / 機能的核磁気共鳴画像法 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いて、非侵襲的に脳の一部分を賦活または抑制することにより、運動麻痺の回復が促進されると報告されている。しかしその刺激パラメーターは確立されておらず、より効率の良いプロトコルの作成が必要となっている。本研究は、健常者に対して複数のrTMSプロトコルを行い、rTMSによる脳賦活変化を定量的に解析・評価する手法を確立することにより、効率の良いrTMSプロトコルの作成を目指す。 令和1年度は研究ミーティングを定期的に行い、rTMS刺激部位(運動前野)や解析方法(安静時機能的MRI)についての検討を行った。また、研究計画を本学の倫理委員会に提出し、承認を得た。さらに、撮影条件の検討で得られたデータについて、学術集会にてポスター発表を行い報告した。 令和2年3月より、安静時機能的MRIの撮影条件の検討のための複数名のデータ計測を、茨城県立医療大学および産業技術総合研究所のそれぞれ磁場強度の異なるMRI装置を用いて行っている。 令和2年度も引き続き、運動麻痺を回復する新たなrTMSプロトコルを提案することを目的として研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年3月より、安静時機能的MRIの撮影条件の検討のための複数名のデータ計測を、茨城県立医療大学および産業技術総合研究所のそれぞれ磁場強度の異なるMRI装置を用いて行っている。新型コロナウイルス感染症の流行により実験施行の停止が余儀なくされており、データ測定が予定通りに進行していない。 実験再開が可能な状況となった後は可及的速やかに、運動麻痺を回復する新たなrTMSプロトコルを提案することを目的として実験を再開したい。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画として、脳卒中片麻痺の効果的な治療法の開発へと展開するための基盤研究とすることを目的に、①学習に必要な脳領域を脳機能イメージング法を用いて同定し、学習機能低下モデルを確立すること、②学習機能低下モデルが再学習する際に活動する脳領域を同定すること、③再学習時に活動する領域を抑制している対側の部位を抑制し、再学習が促進されるのかを検討することを目的としていた。しかし新型コロナウイルス感染症の流行により実験施行の停止が余儀なくされており、データ測定が予定通りに進行していない。 そのため以下の通りに計画を一部変更する。本研究は、脳卒中片麻痺の効果的な治療法の開発へと展開するための基盤研究とすることを目的に、①ヒト上肢到達運動に関わる脳領域が適切に描出される安静時機能的MRIの撮影条件を検討すること、②上肢到達運動に関わる領域を、rTMSを用いて抑制した際の脳内ネットワークの変化を観察すること、③これまでの検討を基に、上肢到達運動を改善するための適切なrTMSパラメータを設定することを目的とする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行により実験施行の停止が余儀なくされており、データ測定が予定通りに進行していない。実験に伴う備品および消耗品の再検討を行っているが、データ測定の結果により決定予定であったため、現時点での購入が困難となった。実験再開が可能な状況となった後は可及的速やかに、運動麻痺を回復する新たなrTMSプロトコルを提案することを目的として実験を再開したい。
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Research Products
(10 results)