2021 Fiscal Year Research-status Report
回復期脳卒中者における障害物回避トレーニングの効果検証
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19K19845
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
室井 大佑 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (90838179)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ランダム化比較試験 / リハビリテーション / 脳卒中片麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
ランダム化比較試験においてデータ取得予定であった脳卒中者38例は、6か月後のフォローアップも含めてすべてのデータを取得した。2021年度にデータ解析用ソフトSPSSを購入し、その結果について解析をすることができた。結果としては、予測通り障害物回避トレーニングをした群においては、障害物回避に関するスキルの向上がみられた。しかし、歩行やバランスに関する指標に関しては、トレーニングの優位性はみられなかった。まとめた結果に対しては、現在、英文誌に投稿中である。半側空間無視患者に対する障害物回避トレーニングの有用性に関しては、シングルケーススタディとして論文にまとめて提出をした。その後は、適応症例がいないために症例数が増えていないのが現状である。2021年度の論文実績としては、国際誌2本の論文(Human Movemant Science, Neurocase)にて公表をすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ランダム化比較試験に関して、すべてデータは取得済みであり、おおむね順調に進展している。あとは、国際誌へのアクセプトを目指すのみである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、RCTのメインの解析の論文を国際誌に通し、サブ解析等でも有益な情報が無いかを探っていく。また、半側空間無視患者に対する介入研究は継続をしていく。さらに、今回得られた、脳卒中者の障害物回避トレーニングの有用性に関する要因について、視覚や注意の影響についても検討をしていく。
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Causes of Carryover |
2022年度は論文投稿を目指しており、主にオープンアクセスでの投稿費に使用予定である。また、日本神経理学療法学会での発表も予定しているため、その旅費等に使用させていただく予定である。
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