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2023 Fiscal Year Research-status Report

神経筋電気刺激療法がオートファジーに及ぼす影響とICU-AW抑制効果

Research Project

Project/Area Number 19K19852
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

飯田 有輝  藤田医科大学, 医学部, 客員教授 (80808741)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2025-03-31
Keywordsオートファジー / 末梢血単核細胞 / ICU-acquired weakness / 人工呼吸患者
Outline of Annual Research Achievements

【目的】集中治療室(ICU)の重症患者では骨格筋の機能障害であるICU-acquired weakness(ICU-AW)が発生するが、その病態は未だ明らかではない。また重症患者におけるオートファジー機能の異常について報告されているが、ICU-AWにおける検討はない。今回、ICU-AW患者の末梢血単核細胞におけるオートファジーの経過について検討した。
【方法】本研究は、2019年4月から2021年3月にかけて藤田医科大学病院集中治療室(18床)で実施された単一施設前向き観察研究である。ICUに入室し敗血症と診断され、人工呼吸器管理が48時間以上の連続した患者38例を対象とした。18歳未満の患者、神経筋または重度の運動器疾患の病歴のある患者、およびICU入院前に一般病棟で1週間以上過ごした患者は研究から除外した。対象をICU退室時のICU-AW合併例と被合併例に分けて検討した。人工呼吸開始48時間後(early phase)と1週間後(late phase)に動脈血を採取した。単核細胞を分離しDAPGreenを用いて染色後、フローサイトメトリーにてオートファジーの発現を検出した。またICU-AWの有無はMRCを用いて判断した。
【結果】ICU-AW合併例では非合併例と比較して単核細胞上のオートファジーの発現がearly phaseで低下していたが、反対にlate phaseでは増加していた。またICU-AW合併例ではIL-6産生量が高い傾向にあり、early phaseにおけるアミノ酸分画においてもBCAA/AAの比で異化亢進を認めた。
【結論】ICU-AWの有無によって末梢血単核細胞上のオートファゴソーム形成の程度に違いを認めたことから、ICU-AWの病態形成にはオートファジー誘導の低下が関与する可能性が示された。また、オートファジーの発現と異化亢進との間に関連は認めなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

COVID-19感染拡大のため研究対象者の取り込みに制限が発生し、症例数が増えなかった。また施設環境にも制限がかかり実験自体も滞った。特に神経筋電気刺激療法の研究目的による実施ができなかった。

Strategy for Future Research Activity

本研究にエントリーした38例からオートファジーの変動について解析し、ICU-AWの病態にどのように関連するか記述的に検討を加える。

Causes of Carryover

研究成果の学会発表(集中治療医学会参加費)とかかる旅費、論文化にかかる費用(英文校正費用、雑誌掲載料)を予定している。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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