2023 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における下肢オンライン・アジャストメントに関する研究
Project/Area Number |
19K19857
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
木村 大輔 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (10759658)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オンライン・アジャストメント / 動的バランス / 経頭蓋直流電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は経頭蓋直流電気刺激により特定の脳部位の機能を抑制・促通することで、下肢のオンライン調整における変化を捉え、特定の脳領域の関与を明らかにし、転倒分野のリハビリテーション介入に新たな治療方略を構築することである。
5年次の計画は以下のものであった。1つ目は本研究課題の一部の結果を用いて2度目の学会発表を行うことであった。2つ目は、4年次に英文雑誌に作成した論文を出版することであった。3つ目は、若年者30名に対して経頭蓋直流電気刺激を実施した実験結果をまとめ、論文投稿することであった。
上記の計画に対して、5年次の実績は以下のようなものになる。 1つ目に関しては令和5年9月に全国規模の学会で発表した。有意義な意見交換をし論文に反映させた。2つ目は、何度かのリジェクトを受けながら原稿を修正し英文誌に投稿を繰り返している。この論文は、consecutive postural adjustmentsに注目し、若年者と高齢者における随意的摂動後の動揺の収束様式の違いを計算論的アプローチにて明らかにしたものになる。現在はリバイス中である。3つ目に関しては、一部の分析は実施しているが、十分に進めることができず、計画の達成が困難であった。理由としては投稿中の論文と同様の解析方法を使用したかったが、1本目が出版されない状況が続いたこと、創意工夫を凝らしたが時間的制約があったことが挙げられる。3つ目に関しては成果を上げることができなかったが、本研究のメインに当たるため今後も引き続き研究を継続していく。
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