2024 Fiscal Year Annual Research Report
地域高齢者における作業ストーリーメイキングを活用したアプローチモデルの開発
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19K19862
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| Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高島 理沙 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (70779503)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | Color Narrative / 予防的作業療法 / ストーリーテリング / 地域 / 高齢者 / 認知機能 / 人生の目的 / ランダム化比較試験 |
| Outline of Annual Research Achievements |
高齢者における「人生の目的の感覚」は、認知機能の維持と関連する重要な心理的指標であり、近年、認知症予防の観点からも注目されている。しかし、作業療法におけるこの観点の応用は限定的であり、エビデンスの蓄積が求められる。そこで本研究では、作業に焦点を当てた予防的介入プログラム「Color Narrative」が、地域在住高齢者の認知機能、生活機能、Well-beingに与える影響を検討し、従来の予防的ケアとの比較を行った。 本研究はランダム化比較試験として実施され、高齢者44名が参加した。介入群には、色カードを用いた90分のグループワーク(作業ストーリーテリング)、3ヵ月間の個別的な意義ある作業の遂行、90分のグループでの振り返りから成るColor Narrativeプログラムを提供した。対照群には、健康講話とレクリエーションを含む90分のセッションを2回実施する従来型プログラムを実施した。 主要アウトカムには、認知機能(MMSE-J、Digit・Tappingスパン、記号探し、Wisconsin Card Sorting Test)と、Life Engagement Test(LET)による「人生の目的の感覚」が含まれ、副次アウトカムとして、生活機能(Frenchay Activities Index、Frail Scale)と健康関連QOL(SF-12)を評価した。 二元配置分散分析の結果、MMSE-JとLETにおいて有意な交互作用が確認された。事後検定の結果、MMSE-Jスコアは対照群で有意に低下した一方で、介入群では維持された。また、LETスコアは介入群において有意な向上が見られた。 以上より、「Color Narrative」は人生の目的の感覚を高め、認知機能の低下を予防する可能性が示唆された。本研究は、予防的ケアにおける作業療法の独自の意義と貢献を明らかにした成果といえる。
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