2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of an effective preventive strategy of chronic pain for community-dwelling older adults
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19K19869
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
平瀬 達哉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (20592752)
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Project Period (FY) |
2020-03-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 慢性疼痛 / 予防 / 介入戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,慢性疼痛を発生していない高齢者に対する身体活動量の向上を図る介入プログラムを開発し,その長期的な効果についてランダム化比較対照試験で検証することを目的としている.具体的には,研究対象者を運動教室への参加に加え,身体活動量の向上を図る介入群,運動教室のみに参加する対照群にランダムに振り分け,2群間での介入効果の違いを検討する.介入群と対照群に共通して実施する運動教室は週1回開催し,6ヵ月間継続する.また,介入群に対しては歩数計を配布し歩数日誌を使用したセルフモニタリングを行う. 2021年度は,1クール目の研究対象者に対して6ヵ月間の運動教室が完遂し,最終評価を実施した.ベースライン時に慢性疼痛を発生していなかった介入群21名,対照群21名を対象に教室終了時のその新規発生率について2群間で比較した結果,介入群では対照群に比べ有意にその発生率が低かった.また,運動耐容能の指標である6分間歩行距離,認知機能の指標である情報処理速度(数字符号置換検査),身体活動量(歩数,運動強度別活動時間)において,介入群が対照群より有意に改善していた.以上の結果より,高齢者に対する身体活動量の向上を図る介入プログラムは慢性疼痛の新規発生を予防するだけでなく,運動耐容能や認知機能も改善する介入戦略として有効である可能性が示唆されている. さらに,2021年度は2クール目の研究対象者をリクルートし下半期より介入を開始した.研究参加希望者は47名であり,郵送調査によって研究対象者としての適性評価を行った結果,選定基準を満たした研究対象者は40名であった.これらの対象者に対して,研究説明会を開催し研究参加の同意を得た後にベースライン評価を行い,研究対象者を介入群20名,対照群20名にランダムに振り分け,現在,介入を継続中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19流行に伴い,1クール目の研究対象者のリクルートならびに介入の開始時期が遅れたが,2クール目の研究対象者のリクルート時期を早めることができたことで,当初の計画通りに研究を進行することができている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後も,COVID-19感染対策を徹底しながら介入を継続し介入効果を明らかにする予定である.あわせて,1クール目の研究対象者に対して運動教室終了1年後の追跡調査を行い,本介入戦略の長期的な効果について検討する予定である.
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Causes of Carryover |
今年度はCOVID-19流行に伴い,学会旅費に計上していた予算を使用することができなかったが,次年度以降は感染状況をみながら学会に参加し,研究成果を報告ならびに意見交換を行う予定である.
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