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2020 Fiscal Year Research-status Report

食道癌周術期患者に対する客観的予後予測に基づく理学療法戦略の構築

Research Project

Project/Area Number 19K19905
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

高尾 昌資  浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (40774112)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords食道癌 / 周術期 / リハビリテーション / 運動耐容能
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、 食道癌に対する食道切除術患者を対象に、術前の各種検査から客観的に予後を予測するCPRを抽出し、根拠に基づいた理学療法を推進するための基盤を確立することを目的としている。最初の2年間で術後肺合併症の発症、退院時(術後1ヶ月)の身体機能低下に対するCPRを抽出する。後半の2年間で術後1年の予後や身体活動などに対するCPRの抽出と、CPRによって抽出した対象者に対する強化療法介入の効果を検証する計画である。

本報告の時点で、登録症例は60例(うち除外7例)、1年間の追跡完遂例は24例(うち追跡不可1例、死亡6例)となっている。対象例は53例、平均年齢65歳、男性44例(83%)、平均在院日数は日、Clavien-dindo分類grade2以上の主要な合併症は14例(26%)で発生した。無気肺1例※(2%)、肺炎5例(9%)、消化管縫合不全6例(11%)、不整脈2例(4%)であった。術前のpeakVO2は20.0ml/kg/min、ATは13.5ml/kg/minであった。筋力は、等尺性最大大腿四頭筋筋力が35.5kgf、握力が32.8kgであった。合併症と術前のpeakVO2との関連性については、peakVO2が20ml/kg/min以上の症例において合併症の発症が少ない傾向があった(主要な合併症発症率 peakVO2 20ml/kg/min以上:9.1%、20ml/kg/min未満:38.7%)。
術後合併症との関連性は、合併症例が少なくまだ十分に検討できておらず、今後の症例数蓄積がひつようである。
(※なお、無気肺の症例数は合併症の判定見直しにより前年報告時より減少している。)

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

初年度の症例数が、18例と少なかったが、2年目終了時点で解析対象となる症例が53例となった。初年度が少なかったことが影響しており、完遂例が2年終了時に24例と当初の予測より大幅に少ないこと、また、合併症の発症率が比較的低いために合併症との関連を検討するためにさらに症例の蓄積が必要となっている。

Strategy for Future Research Activity

完遂例の蓄積を待って、1年時の予後に対する影響の解析を実施する。また、症例数の蓄積と合併症発症率が低いことで解析が遅れている合併症との関連性と術後1ヶ月の身体機能との比較について随時検討し、報告していく。合併症の発症を予測する因子または、術後1ヶ月の回復に影響する因子が特定された上で、術前介入を検討する。

Causes of Carryover

症例の蓄積が遅延していることにより、術後合併症や術後1ヶ月の身体機能回復に影響する因子に対する介入が遅れいている。今年度解析によって介入が開始する予定である。これに伴い、介入に必要な機材や費用を計画している。また、今年度は、論文投稿を予定しており、論文執筆・投稿に関わる費用と、学会参加費用、解析データの整理の生産性を向上する機材の購入を計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 食道切除術前後の運動耐容能と筋力の変化2020

    • Author(s)
      髙尾昌資
    • Organizer
      第74回日本食道学会学術集会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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